カラヴァッジョ展@国立西洋美術館
3月1日~6月12日
カラヴァッジョ(1571-1610 年)の真作は80点くらいと云われ、フェルメールの絵画、汝官窯の青磁が世界中で何十点しか存在しないと同じように希少価値がさらなる名声と伝説に拍車をかけている画家。
存命中は居酒屋を渡り歩き、喧嘩や口論に明け暮れる日々、殺人を犯して逃亡など、スキャンダルが多い画家。くらいしか知らないが全貌を知る機会と出かけた。3月25日は金曜日なので閉館は8時、5時頃に入館し7時半頃まで観ることが出来た。常設が工事中とかで、後日みられるチケットを貰った、
38歳で死去するまでミラノ、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアと各地で制作した11点が展示されているが、あたかも映像のように人間の姿を写実的に描く手法と、光と陰の明暗を明確に分ける表現に憧れた追随者たち=“カラヴァジェスキ”がヨーロッパの各地に誕生した。その作家たちの作品も同時に展示されている。
存命中のカラヴァッジョはその素行から悪名高く、その作品から評価の高い人物だったが、その名前と作品はカラヴァッジョの死後まもなく忘れ去られてしまった。
しかし20世紀になってからカラヴァッジョが西洋絵画に果たした大きな役割が再評価されることになる。それまでのマニエリスムを打ち壊し、後にバロック絵画として確立する新しい美術様式に与えた影響は非常に大きなものだった、と再評価されるようになった。
展覧会の構成は。
Ⅰ.風俗画:占い、酒場、音楽
II 風俗画:五感
III 静物
作者不詳「カラヴァッジョの肖像」1617年頃
●荒々しい気性の激しさを感じる肖像。イタリアは現在ユーロ紙幣を使用しているが、以前のイタリアの10万リラ紙幣にこの絵をもとにした肖像が採用された。この時「人殺しを紙幣の顔に採用するとはどういうことか」と一部から批判の声があがった。しかし、画家としての業績や時代背景などを考慮して採用されることになった、と言われるくらい人気があるのであろう。
V 光
エマオの晩餐 1606年 ミラノ、ブレラ絵画館
VI 斬首
メドゥーサ 1597-98年頃 個人蔵
VII 聖母と聖人の新たな図像
世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」。(1606年・個人蔵)
死んだときに手荷物の中にあった3点の絵画のうちの1点とされた。
史料
裁判や暴力沙汰と云った事件を記録した古文書等も展示されているのは興味深い。doc. 2 刀剣の不法所持(1598年5月4日) ローマ国立古文書館
●展覧会開催資料には
『ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610 年)は、西洋美術史上最も偉大な巨匠の1人であり、イタリアが誇る天才画家です。彼の劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現とその写実性は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。とりわけ17世紀前半、彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中の画家たちによって継承され、カラヴァジズムという一大芸術運動に発展し、ラ・トゥールやレンブラントを含む数多くの画家たちに大きな影響を与えました。
本展は、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名品と、その影響を受けたカラヴァジズムの作品約50点、その他関連伝記資料などにより構成し、カラヴァッジョの劇的な人生と作品、そして彼の芸術が美術史に与えた影響を紹介します。』





