『御殿場線ものがたり』復刊ドットコム
著者: 宮脇俊三 文 / 黒岩保美 絵
出先は何処であろうとも、乗車は先頭車両に陣取ることにしている。
運転席の脇の窓から、進行方向の景色がよく見えるからだ。
線路やホームの状況なども良く判る。
2015年冬季、高松からの帰途「御殿場線」に乗ってみた。
「現在は単線だが、複線時代のトンネルや橋脚などの痕跡を伺える場所があり
鉄道マニア、なら見所が沢山であろう。」との記事を書いたら『御殿場線ものがたり』と云う絵本が有りますよ、と見せて下さった友人がいた。
小学校中級向け、と云う事だが大人にも充分な内容。
原本は『月刊たくさんのふしぎ・御殿場線ものがたり』宮脇俊三著(福音館書店かがくのともシリーズ)1986年初版の復刻版。
運転手と機関士、どちらも技術が必要で、さらに煤煙に悩まされた。
線路・機関車・車両・ポイントなど多くの人達が働いた。
特急「つばめ」の登場(昭和8年)はそれまでの特急が東京~大阪を11時間半かかっていたが、8時間20分で走る様になった。
この所要時間は現在の「青春18切符」で普通電車を乗り継ぎした時間とさほど変わりはしないのだ。
沼津~国府津の高さと勾配と距離の比較。
補助機関車の連結や、食堂車の切り離し作業などが必要だった。
丹那トンネル(総延長7,804m、1934年・昭和9年)の開通によって、幹線から格下げになってしまう御殿場線。
「盛者必衰」「生者必滅」は世の習い。






