高崎駅西口からほど近いから街中に「高崎市美術館」があった。
1991年7月、高崎の技術・文化の主要発信施設としてオープンし、絵画、彫刻、版画など約1300点の所蔵品を中心に幅広いジャンルを展示している。
コンクリートに覆われた6階建て美術館と、四季折々の庭園風景を見せる木造平屋の旧井上房一郎邸。対照的な建物が共存している。
井上房一郎は建築会社の社長で、今井正監督の名画「ここに泉あり」で知られる「群馬交響楽団」の草創期の理事長をつとめた。
1952年(昭和27)、高崎の自邸を焼失してしまった井上は、世界的建築家アントニン・レーモンド(1888~1976年)の東京・麻布の笄町(こうがいちょう)に、1951年(昭和26)に建てられたレーモンドの自邸兼事務所を写した建物を再現しようと計画し、レーモンドの快諾を受け建てられたのが旧井上房一郎邸で、いわゆるレーモンド・スタイルがよく表れている建築。
レーモンドの設計によるイタリア大使館の日光の別荘も訪ねたい場所(日光市が修復して公開している)。
細い間伐材の柱や、コンパネの壁面など。
ガラス戸が完全に収納でき、外部と一体となる。
バリアフリーで高低差が無い。
いい家に住みたいという欲はないが、この様な家には住んでみたいと思った。
本館では「犬塚勉展 永遠の光、一瞬の風」が開催されていた。
美術教師をしながら山野を歩き、渓流を遡行して描き続け、ついに38歳で逝った夭折の画家、犬塚勉(1949-1988)の展覧会。
自然を凝視するそのまなざしによって描かれた細緻な描写は、写真以上の感動。
山歩きの用具なども展示されていた。
亡き吉野満彦さんを思い出した。
大塚勉が画面に取り込もうとしたのは永遠の光、そして一瞬の風。










