藤田嗣治、全所蔵作品展示 @東京国立近代美術館
世界に通用する日本人の洋画家として、藤田嗣治を挙げるに異存はないと思う。晩年、フランスに帰化したから日本人ではなくフランス人かもしれないが。
東京国立近代美術館が収蔵する全ての作品と資料など展示した特別展。
しかし、常設展と同じ扱いで入館できる。
4階、3階の2フロア約1500㎡を使い、所蔵する藤田嗣治の全作品25点と特別出品の1点、計26点を展示された。
特に戦争画14点が一挙に展示されるのは初めてだ。
戦時中の絵画が戦後に非難されて、結果とし母国を離れフランス人となった。
始めてみる作品や書籍資料や監督した映画などもあり見所は満載だ。
《自画像》1929年
この作品も藤田らしいが、自画像では「笠間日動」の大作が代表作だろう。
《五人の裸婦》1923年
五人は視覚・聴覚・味覚・臭覚・視覚を象徴しているとのこと。
日常生活で、五感を働かせることは少ない、反省したい。
《猫》1940年
フジタは猫をモチーフとした作品が多いが、この作品は特別。
《アッツ島玉砕》1943年
画面を観ると、戦争絵画は単に戦争協力とは言えない。
西欧の古典に学んだ技法や場面がフジタなりの咀嚼を経たうえでの表現が感じられる。多くの画面は暗く、目を凝らさねば良くは見えない。
近美の前でフジタに似た人に遭遇「似てると言われるでしょう」とお声をかけたら、「幾らか意識してます」との答え、気楽に撮影に応じてくれた。






