知られざる女流画家 櫻井雪保展 @水戸市立博物館

1017()1122() 

 
  

水戸藩出身の画家・櫻井雪館(1715-1790)は江戸に出て画塾を開き、門弟が二百余人と云われ、伊勢寂照寺の僧・月僊や若き日の谷文晁も学び、当時の江戸画壇における雪館の影響は大きいものが有ったようだ。

 

娘の櫻井雪保(1754(?)-1824)は父から水墨画を学び、早くから才能を開花させた。女性らしからぬ大胆な構図と伸びやかな描線で、山水や龍虎などを描いた。しかし、雪館に比べ雪保はあまり知られていない。

 

水戸市立博物館は「知られざる女流画家 櫻井雪保-父・雪館と歩んだ絵画の道-」として企画展を開催した。

父・雪館の作品も展示されているが、雪保の神奈川県にある禅宗寺院・了義寺の本堂に納められた板戸絵(全12枚)は、豪快さと繊細さを兼ね備えた傑作で、実物が展示されているのが今回の見所。

 

 
  

了義寺本堂板戸絵「龍図」

  

了義寺本堂板戸絵「龍図」(部分)

 

 
  

了義寺本堂板戸絵「虎竹図」

  

了義寺本堂板戸絵「虎竹図」(部分)

 

関連企画として講演会「櫻井雪保と江戸時代の女性画家」が118日(日)午後2時~3時に開催される。

講師は仲町啓子氏(実践女子大学教授・実践女子学園香雪記念資料館長)

 

水戸市立博物館は水戸市立中央図書館と併設で、自然・考古・歴史・民俗・美術の5部門からなる総合博物館で1980年(昭和55年)71 に開館した。

 

従って、開館35年を経過し、建物の老朽化している。

展示室のケースや照明などが旧式で、見づらい。

図書館との併設館で、展示室が234階に分かれている。

収蔵庫が少ない。

など問題点が多ので、博物館の独立設置が検討された時期もあったが、その後、財政面を考え、中止されたようだ。

 

歴史と文化の都を標榜するなら、博物館の分離独立は課題と思うが、動きがないのは残念だ。

新市民会館構想はかなり大規模で、はたして、その必要があるのだろうか?

甚だ疑問に感じる。