西成田育男展 更地@いわき市立美術館

 
  
 

197080年頃は何度も訪れた街であったが、その後はご無沙汰、久し振りにいわき市に。

その頃は、合併前の「平」と言っていたが、水戸に平出身の方が大勢いた縁で親しみを感じた街。

1966年(昭和41年)に対等合併によりいわき市が発足したが、当初は仙台に次いで東北第二の人口だったが、現在は郡山市に次ぐ東北で三番目。

 

東日本大震災では大きな影響を受けたであろうがあれから4年半を過ぎて、駅周辺には何の痕跡も見いだせない。

 

今回の訪問はいわき市立美術館で開催されている「西成田育男展」を拝見することと「いわき芸術文化交流館アリオス」を見学すること。

 

現代美術を主なコレクションとする「いわき市立美術館」は1984年の開館。

初めての訪問だから、これを考えても30年以上は「いわき」にご無沙汰だったことになる。

 

いわき駅から徒歩15分、繁華街から少し外れているが市役所や中央公園に近いオフィス街にある。

 

「西成田育男展・更地」(912日~1025日)、最終日の前日に滑り込み。1階ロビーを使っての展示。

 
 

ロビーは通路でもあるので展示空間としては難しい場所だが、壁面と空間を上手に使われていた。

 
 

大きなガラスの外側に彫刻が展示されているが、伊藤公象さんの「起土」

 
 

「更地」シリーズ。

311以降、創作意欲を失うが、暫くたって描かれたらしい。

ここ数年続く、薄手の麻の生成りのキャンバスに、日本画の顔料のようなものを、何度も塗り重ねられたに見える作品。

素材や描き方は、お聞きしたことがないから分からないが、茫洋として読み取れない形と色は何時まで見続けても限がない、『遅日』『黙示』『八月』『濱近』のシリーズ。

 

 

クリアケースの中に立体の作品。

 

Bari Box『言葉にならないものもある』2001

今回、最初で最後の公開ということだが、これが良かった。

外箱・絵画1点・写真2葉・半透明の中に封筒。

 
 

グラフィックデザイナー・アートディレクターとしての忙しい日常、しかも質の高い作品を作りながら、創作活動を着実に進める西成田さん。

他人に厳しい言動で誤解されることが有るが、己を律して制作しているであろう姿を感じる。

これからも精進を続け、心の内のあるもの描き続けて頂きたい。