有難うリビングルーム泉町 @泉町会館
水戸芸術館で8月1日から開催された「カフェ・イン・水戸 R」が明日(10月18日)迄となった。
館内展示のほかに、【街なか出品作家】として北澤潤、増田拓史、山本麻紀子、ダニエル・ビュレンヌの4名の作品が空き店舗や商店街のアーケードを利用して展示された。
水戸市泉町の「泉町商店会館」2階を展示室として「北澤 潤 のリビングルーム」は会場の関係で他の屋外展示より遅れて始まったが、その分、閉会が遅れ明日、閉会となる。
「泉町商店会館」は昭和レトロな木造2階建て、最近、耐震改修工事が終了したばかり。
その空間に、トルコブルーのカーペットが敷かれ会場となった。
このプロジェクトは現代美術家の北澤 潤さん(1988年東京都生まれ)の企画で、不要な家具などを持ち寄り、物々交換することで変化し続ける「居間」をつくる《リビングルーム》や、仮設住宅のなかに手づくりの「町」をつくる《マイタウンマーケット》、地域の空き部屋を太陽光発電の「ホテル」に変える《サンセルフホテル》などを全国各地で開催している。
物々交換される、部屋の風景は毎日異なる。
お金に換算した等価交換ではなく、単純に物の交換。
お皿一枚が、大きなソファーやテーブルと交換されたりもした。
冷蔵庫や、電子ピアノなどの大物もあった。
ボランテアの子供さんもいたりするから、子供達の遊びの場、勉強の場にもなった。子供達が会場にいると活気がある。
「モノが動けば人が動く、ヒトが動けば物が動く」北沢さんの狙い通り、狙い以上に多く人・物が動いた。
来訪者は水戸市内ばかりでなく、大学生のグループなど、関東一円に及んだ。
12日の夕方から開催された「夕食会」は持ち寄りの飲食物を中心に会話や音楽であふれた。
来訪者は水戸市内ばかりでなく、大学生のグループなど、関東一円に及んだ。
何故このように参加者が多かったのか。
会場が街中の角地、レトロな建物、天井が高く、正面と脇がガラス張りで街の風景や空が拝める明るい空間。
物と物の交換で金銭が介在しない、カネより思い。
参加者同士の会話の場だった。
企画者の北沢さんと北沢事務所の山口 麻里菜さんのお二人も東京から何度も足を運ばれたし、主催の芸術館の学芸員も日参して管理にあたった。
多くの人が集ったが、「アートイベント」なの?
と云う疑問の声もあったらしい。
現代の美術が多様化している中、これもありと僕は思った。
「生活がアート」美的感覚が生活に生きることが重要。
持ち寄った品物をどのように配置するか、空間のバランスを考えることになる。
さて、いよいよ明日限り、品数も少なくなった。
期限があるからこそ、集中したこともあろうが、市内の空き店舗を舞台に再会されることを願っている。
関係者の皆様、ご苦労様でした。


