「古道具・坂田」坂田和實さん@ 新宿区下落合3-18-9

  
  
  
 

永青文庫での「春画展 SHUNGA」を観て、目白通りに戻って目白駅を目指す。

目白駅から間もなく、通りから1本入った住宅街に、ひっそりと存在する「古道具・坂田」。

 

店主の坂田和實さんは1945年福岡県生れ、1973年に東京・目白に古道具屋を開く。開店当時から感覚の鋭い店として人気を博してきたが「芸術新潮」の連載が『ひとりよがりのものさし』(2003年・新潮社)として刊行されて多くの人達に知られるようになった。

2012103 1125 に渋谷区立松濤美術館で開催された「特別展 古道具、その行き先-坂田和實の40年-」は幅広い人たちの共感をよんだ。

特に若い男女のカップル、或いは、若い女性のグループが目立ち、現代美術の展覧会の様な雰囲気だった。

 

飾らぬ人柄で、誰にでも優しく接してくれる誠実な方だが、「モノを観る眼」、自分なりの尺度・基準を持ち、既成の美の基準や価値観から抜け出た処に存在している魅力がある。

たまにではあるが、訪ねると目から鱗が剥がれた気になる。

常に、初心に帰って「素直に物を観る」ことの大切さを、自問自答する。

   
  
 

残念ながら、この日はお店に居らず、ご婦人が店番をされていた。

年に数回、海外へ仕入の旅に出かけ、ヨーロッパ、アフリカ、朝鮮、日本、南米など、さまざまな国の品物を仕入れてくる。

全て、自分の眼にかなった品物ばかり。

これぞという品にはっめったに出会わないらしいから、難しい仕事だ。

 

留守番の方にお訊きはしなかった、海外仕入れ、或いは国内の出張販売に出かけたのかもしれない。

戻ってから分かったが、94() 97()4日間、盛岡 の「光原社」で展示販売をしていたようだ。

シェ・ジャニーが盛岡の材木町に開店したが、その反対側だ。

先に知っていれば、ジャニーに連絡で来たのに。

もっとも、ジャニーは目の前なので、観たかもしれない。

 

坂田さんのファンは全国で、国内各地の工芸店や骨董商から出張販売のお声がかかる。断りきれずに、要望に応えて出かけることもあるようだ。

 

更に、1994年、千葉県長生郡長南町に「美術館 as it is|」を開館した。

「あるがままに」と云う様な意味らしい。

設計は中村好文(この方は松山の伊丹十三記念館も作られた建築家)

開館日は金・土・日・祝日。

コレクションの展示やテーマを決め、年に数回展示替え。

 

ここにも一度は訪ねたいと思っているが、実現していない。