白鳳展@奈良国立博物館


 
  

奈良国立博物館・開館120年記念特別展 「白鳳―花ひらく仏教美術―」 -

平成27718日(土)~923日(水・祝)まで開かれている。

 

「白鳳」と聞くだけで憧れを感じるがその実態は、よくわからない。
 

 
 

この展覧会は奈良国立博物館が開館120年を記念しての企画、見逃せない。

 

奈良博の紹介文に

『白鳳は7世紀の半ばから710年に平城京に遷都するまでの間の文化や時代を指す言葉として、美術史学を中心に用いられてきました。』

とあるように、「白鳳時代」を独自の文化として認めるのか、何時から何時までを指すのか、などについては論争が在った。

今回、奈良博としての見解を示した多様な品々が出陳されているから、「白鳳時代・白鳳仏」に対して理解が深まった。

 

更に、

『白鳳美術の魅力は金銅仏に代表される白鳳仏にあると言って良いでしょう。白鳳仏は若々しい感覚にあふれ、中には童子のような可憐な仏像も見ることができます。神秘性や厳しさを感じる飛鳥彫刻や、成熟した天平彫刻とはまた違う魅力です。一方、考古遺物に眼を向ければ、白鳳期の瓦の文様はわが国の瓦当文様の頂点と呼ぶにふさわしく、寺院址からは堂宇の壁面を飾っていたと思われる美しい塼仏が出土しています。』

 

とあるように、童子のような可憐な仏像から成熟した天平彫刻のようなものまで、如何にも「白鳳」と云うものばかりとは言えないものまでがある。

飛鳥時代と奈良時代の中間の多様な様式で幅が広い。

 

白鳳期の「瓦」や「塼仏」は他の時代の追従を許さない魅力がある。

西琳寺出土品。南志賀廃寺出土・方形瓦、

 

崇福寺跡出土・独尊塼仏。

  
 

崇福寺塔跡出土・舎利容器及び供養具。

 

河原寺裏山遺品出土品。

山田寺跡出土品。

河原寺裏山遺品や山田寺出土品は201312月に飛鳥巡りをした際、山田寺跡の直ぐ近く「奈良文化財研究所」の展示施設で多くを観たことを思い出した。

 
 

深大寺の迦如来倚像

龍角寺、鶴林寺、等の金銅仏。

 

薬師寺の月光菩薩立像・東院堂の聖観音菩薩立像などは人が作ったとは思えない程に、素晴らしい。

 

さらには、東塔の相輪水煙など塔の最上部で、普通は観られないものだ。

 

奈良・悟真寺の誕生釈迦立像など、小金銅仏にも素晴らしいものが沢山。

 

法隆寺の天蓋の飛天と鳳凰。

 

阿弥陀三尊像(伝橘夫人念持仏)

 

法輪寺の伝虚空蔵菩薩立像

 

岡寺の「天人文塼」と南法華寺の「鳳凰文塼」。

本来、同じところに在ったのであろうが、二つが並んで陳列されるのは稀だ。

 

まだまだ素晴らしいものが有った。

一日中かけても見飽きないが、ある程度の時間で気力もなくなる。

何日かに分けて観るのがベストだが、遠方ゆえそうも行かぬ。

一期一会、とにかく現物に接することが出来た体験を有難いと思う。