《ジャズ喫茶・サウンド&フューリー》
水戸駅からほど近い銀杏坂のジャズ喫茶「サウンド&フューリー(S&F)は1970年(昭和45)年の開店の老舗。
急な階段を上がった2階の木製のドアを入ると、長いカウンターがあり、椅子はドラム缶で、作り付けの大きな書棚を背負う感じの狭い空間。
棚には、『スイングジャーナル』などジャズの雑誌もあるが『美術手帳』などの美術関連の書籍も多く、今で言えばブック・カフェ。
ドラム缶は黒で書棚は緑、天井からは漁船が使うガラスの浮き球を加工した照明器具が下がって、全てが手作りらしい。
開店間もない頃に行ったが、こんな空間を見た記憶がある(デジャビュと云う言葉のように)と感じ、数年間は仕事が終われば通い詰めた。
ジャズを聴く楽しみもあったが、客同士の会話も愉しかった。
真夜中を過ぎることもざらで、政治・経済から水戸の街」まで、熱く語った。
当時はそのような事が当たり前の風潮もあったかもしれない。
とにかく、ジャズばかりでなく多くのことを学んだ。
あれから40数年、思い出したように顔を出す程度になってしまった。
《蛙の子は蛙》
最近、マスターの長男が大活躍、との話を何度か聞いた。
レコードなどの音楽業界に詳しくないので、調べたことを記すと。
音楽CD・レコードを販売するレコードチェーンのディスクユニオン(disk union)が世界最大級のジャズ専門店 diskunion JazzTOKYO、をオープンした。
それに加え、2011年から始まった「BLUE NOTE」の名盤をシリーズとして復刻するジャズ部門の担当者らしい。
ディスクユニオンのHPから。
「BLUE NOTEという至高の素材を用い、究極の復刻盤を作りたい」という弊社担当者の強い思いが、ついに壮大なプロジェクトとして実現、スタートいたします。題して、「BLUE NOTEプレミアム復刻シリーズ」。BLUE NOTEの膨大なカタログから選りすぐりのアイテムを、ジャケット/盤/レーベル面/インナースリーヴ等、オリジナル盤に沿った形で忠実にアナログ盤復刻いたしました。中でも、1950、60年代当時のプレスマシーンを使用することにより生じるDEEP GROOVE(溝)の再現、1557番までの特徴であるFLATエッジの再現、1545番までの特徴である額縁ジャケットの再現は本シリーズの大きな目玉です。さらに、肝心のサウンド面の大きなトピックとして、本シリーズの~From The Original Master Tapes~というサブタイトルが示す通り、あえて、RVGサウンドに近づけようとはせず、素のマスターテープに記録された音をそのまま円盤に刻み込みました(モノラル音源)。それにより、録音現場のそのままの生々しい音の記録をリアルに再生可能になりました。ぜひ、現代の最先端技術を駆使して甦った「もうひとつのオリジナル盤」をご堪能ください。
監修: 行方均 菊田有一 塙耕記。
2014年12月、ヘレンメリルとクリホードブラウン。
塙耕記さんが小学生の頃、自宅でお会いした程度だが、日常生活の中にジャズがある両親のもとで育った体験が花を開いたのだろう。
正に『蛙の子は蛙』だが、藝術的な遺伝子が繋がる例は稀だ。



