郷戸一行 『てん・せん』@ギャラリーしのざき
今日(1月25日)まで水戸市泉町の「ギャラリーしのざき」で郷戸一行(ごうどかずゆき)no『てん・せん』展が開催された。
「archetype」 屏風(和紙・箔・墨・胡粉・樹脂膠)
「感覚」《軸・部分》(和紙・箔・墨・胡粉・樹脂膠)
屏風・掛け軸・パネルなど、何れの作品も、和紙に胡粉を塗り墨で描き、ところどころに箔が置かれているものもある。
技法的には日本画だろうが、そうとも言えない。
「点が連なり線になる。
私は線を淡々と引き続けることで作品を作っている。
大まかな全体の流れや動きを決めたのちに線を引く。
明確な下描きは作らずに、線の行方はその場で決める。
感情的ではなく、自制的に自身の元型に沿った線を引く。
そして、その日その時その瞬間の線により画面が増殖していく。
そこに、時間や生を見る。
さらにこの線のために舎利を描く。
舎利は死でありその時間は動かない。
始まりの点と終わりの点
そこに線が引かれ、時間や記憶が生まれていく。
そんなこんなを考えながら制作した作品群の展示です。」
微細な点と線を辿っていると、たしかに、何か連想されてくる。
石膏の型取りに箔を置き着色した作品も。
水戸京成百貨店の道路を挟んだ古いビルの3階に「ギャラリーしのざき」が開店したのは2011年。
絵画・陶器・ガラス・写真・アクセサリー・木の器など、多彩な展覧会を企画し、生活の中に生きる美を求める姿勢を感じた。
画廊主はひたちなか市に本業をお持ちの方と聞いていた。
お会いした事はないが、家賃を払い店番の人を雇っての経営は難儀であろうと推察し、それでも継続されていることに対し尊敬していた。
店番の方の話によれば「今回の展覧会をもって、いったん休業」と云う事らしい。再開の可能性を秘めているとはいえ、残念だ。
しかし、この約5年間のご努力に対し「有り難う」の感謝の気持ちを捧げたい。
駅前の「スタバ」「松屋」南町の「モスバーガー」「シダックス」など‥、相次いで閉店、或いは閉店予定。
経営者が努力してもどうにもならない時代となった。
とは言え、駅南から千波方面、新県庁舎周辺、或いは赤塚の駅前、内原の「イオンモール」など活気のあるエリアもある。
街も人も成長しやがて消えてゆくのが自然の摂理。
全ては、成行きに任せる以外にはなさそうだ。




