大原美術館@岡山県倉敷市・倉敷美観地区
一度は訪ねてみたい、という街は沢山あって何処から先にとも言えない。
幾つかの偶然により実現することがある。
倉敷の美観地区と大原美術館は、是非とも訪ねたい場所だった。
旅行社のパンフレットで、茨城空港から神戸に行き新幹線を経由して岡山・倉敷へのルートを辿れば、岡山の後楽園も周遊圏と知った。
偕楽園は、金沢の兼六園、 岡山の後楽園と共に日本の三大公園(「三名園」「三大庭園」)の1つと云われる。
金沢の兼六園 には行ったことがあるが、岡山の後楽園は未だ。
昨年11月19日から22日まで、神戸~倉敷~岡山~姫路~神戸の3泊4日の旅を計画した。
倉敷の美観地区の広範囲に及ぶ歴史的な建造物が健在で、しかも、実用に供されていたのを目の当たりにし、驚くと同時に嬉しかった。
水戸は残念ながら、戦災に遭ったので残されている町並みや建築は殆んどない。
美観地区の一角を占める大原美術館も想像以上だった。
大原美術館は、倉敷の実業家大原孫三郎(1880年–1943年)が、自身がパトロンとして援助していた洋画家児島虎次郎(1881年–1929年)に託し、収集した西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などを展示するため、1930年に開館した。
西洋美術、近代美術を展示する美術館としては日本最初と云われる。
玄関にはロダン「カレーの市民―ジャン=デール」像。
開館当時からの建物だが、展示室は何度か改良が加わっているのだろう観やすい空間となっている。
エル・グレコ「受胎告知」、モネの「睡蓮」モロー「雅歌」モディリアーニ「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」など印象派を主体とした名画が展示されている。
本館隣の中庭に面してコの字型の工芸館が在る。
浜田庄司室、バーナード・リーチ室/富本健吉室、棟方志功室、河井寛次郎室、芹沢銈介室、など民芸運動に携わった作家の展示。
これらの木造建築は大原家の米蔵を利用し芹沢銈介がデザインした。
従って、作品と展示空間が見事に調和している。
倉敷は柳宗悦が展開した「民芸運動」の一大拠点だ。
工芸館に連なって、東洋館は中国を中心とした東アジアのコレクション。
児島虎次郎は中国に3回出向き、陶磁器や仏像を収集している。
北魏時代(386-534年)の「一光三尊仏像」は見事だ。
本館裏に「新渓園」と称する庭園を挟んで分館がある。
分館前の芝生にはヘンリー・ムーアの像など。
熊谷守一「陽の死んだ日」はじめ、近・現代洋画の傑作。
水戸出身の中村彝(つね)(1887-1924)「頭蓋骨を持てる自画像」(1923)
この自画像は彝の代表作で度々紹介されている、
更に地下室には現代美術まで幅広いコレクションだ。
聞きしに勝る美術館で更に、1972年開設の「倉敷アイビースクエア」には「児島虎次郎記念館」にもオリエント・エジプト美術のコレクションが展示されている。








