「中原淳一展」@茨城県近代美術館 5月17日(土) ~ 7月18日(金) 10294406_887540171259858_177277889144001502_n[1]

戦前の『贅沢は敵だ』の時代、戦後の焼け野原の中、衣食住のすべてが失われ、『おしゃれ』とは無縁の生活の中で夢を与えた中原淳一(1,913-1983)の生誕100年を記念した展覧会が茨城県近代美術館で開催されている。 竹下夢二に影響された抒情的な少女像であったが、目玉がパチッと開いた現在の少女漫画のキャラクターの元祖ともいえる少女像を創造した。 戦前の『少女の友』、戦後の『それいゆ』『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』の編集者、イラストレータ、ファッションデザイナー、プロジューサーとして活躍し、『美しく生きること』は見てくれではなく『内面が美しい』ことである、と説いた それらを夢で終わらせることなく。自宅で自らが実現できるように洋服や髪型などを、雑誌を通し提案した。 ファッションとは着るものばかりでなく「ライフスタイル」であることを当時から唱えた先覚者で、関連小物の販売を通し、現在のファッションビジネスの原点であった。 会場には各雑誌の表紙原画やスタイル画などをファッション、インテリアなどテーマごとに展示されている。 CA3G0062_201405250621029f9.jpg
ファッションデザイナー丸山啓太による中原の絵を基に制作したドレスが展示されている。 CA3G0064_20140525062101803.jpg
また、三畳間に再現した中原提案の「少女の家」。

着物のデザインなどもされている。
型見替わり、などや斬新な「きものすたいる」は現在でも充分に通用する。 「きもの(着物)」が一部では復活しているが、総体的には失われつつある『今』多くの人達に見倣ってほしいと感じた。 会場を出た処には中原に影響を受けた人達の中原賛歌の色紙が展示されている。 多くのデザイナーや俳優が影響を受けた、現在が在ることが分かる。 「よみうり少年少女新聞」に連載された北条誠の小説『緑はるかに』(挿絵は中原淳一)が映画化されるに伴い公募した主役に当選した浅丘 ルリ子があまりにイメージの通りなので、びっくり仰天であったが、現在も大女優として活躍しているのは驚異的だ。 晩年に創刊された『女の部屋』(昭和45年)は数回しか発行されず、現物を観ることが出来ないから確証はないが、その中の記事に、開業したばかりのフランス料理店「シェジャニー」が特集され、その影響を受けた僕の友人Hさんが料理の世界をこころざし、ジャニーこと春田光治氏に弟子入りしたことは懐かしい思い出だ。