水戸室内管弦楽団「大スクリーン・コンサート」@ACM劇場

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1990年(平成2年)3月22日に水戸芸術館開館してから、美術・音楽・演劇に触れる機会が多くなった。
当時の水戸市長・佐川一信の「水戸を日本一の文化都市」にしたいとの考えを基に美術・音楽・演劇の各部門に芸術監督をおき自主企画によって演奏や展示などの事業を行う。専属の劇団や楽団をもつソフト重視の運営形態とする。
運営費に市の予算の1%を充てる、など予算や芸術監督制度は、その後の歴代市長も継承し館の運営を支えてきた。

初代館長に音楽評論家の吉田秀和を三顧の礼を尽くし、迎えることが出来たことは自治体運営の施設が陥る箱モノ行政にならずに済んだ。
鎌倉在住ながら度々水戸に足を運び、水戸芸術館の存在を知らしめたが、2012年に98歳で亡くなった。
吉田の後任として2013年4月1日に同館専属の水戸室内管弦楽団の音楽顧問である指揮者の小澤征爾が二代目館長に就任した。
体調不良で公演を控えていた小澤征爾にとり、水戸芸術館館長に就任してから初めてのステージとなった、水戸室内管弦楽団の第89回定期演奏会は2014年1月17日[金]19:00-~・19日[日]14:00~の2日間の公演。

【第1部】指揮:ナタリー・シュトゥッツマン
 メンデルスゾーン:序曲〈フィンガルの洞窟〉 作品26
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90 〈イタリア〉

【第2部】指揮:小澤征爾
ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 作品60

久し振りの小澤征爾の指揮とあって、チケットは完売であった。

多くの人に愉しんでほしいとの願いは、NHK水戸放送局の県域放送10周年記念番組として、17日の19:00からの演奏会の模様が県内に放送されることと成った。
テレビ放送の画像を、コンサートホールに隣接したACM劇場の7m×4mの大スクリーンで放映される企画が無料とのことで参加した。
ホールは異なるが、敷地を同じくする施設での放映は音響も良く、正にライブ感覚で300名収容の客席からは何度も大きな拍手。
カメラがとらえる指揮者や演奏家の表情は、通常の客席からは見えない角度で十二分に満足できた。
指揮を終えた小澤征爾に対して観客の暖かい眼差しを感じた。

過去にも、水戸室内のスクリーン放映は行われたが、今回の様な設備が整った劇場では初めてのことで、大成功であった。これからも新らたな企画を考え、水戸の誇れる存在であり続けられんことを願う。