「そう、まだ腫れぼったいけど」
看護師が来て、代子さんに話しかけながら、体温や血圧を測った。
体温は三十七℃、血圧は百八十と九十。この三日間、同じような状態だ。
「いつになったら、下がるんやろか?」
私が訊くと、看護師は、
「そうね、早く下がって欲しいですね」
と、代子さんに視線を向けたまま答えた。
代子さんには四つの管が着けられたまま。彼女は動くもこともできず、じっとした状態を続けている。
「座薬入れなくてもいいですか?」
看護師さんが訊いた。
「いいです」
代子さんはすぐに答えた。
我慢できるなくなるほど頭痛が酷くなると、座薬してもらているようだった。
看護師がいなくなると、代子さんはホッとした表情で、私を見た。