しかし、翌日朝顔さんは風邪を引いてしまった。

 クリスマス会は実際のクリスマスの日の一週間前だったので、約束の二十五日までには治るだろうと朝顔さんも私も軽く考えていた。ところが、治るどころか逆に重くなってしまったのだった。

 二十五日朝の十時前、私が約束の場所で待っていると携帯電話が鳴った。

 耳に当てると、ちゃこさんの声。

『どこにいるの』

 見渡すと、雑踏の中で携帯を耳に当てて、キョロキョロしている女性が目に入った。

 想像より大柄だったが美人なので、ちゃこさんに間違いないと私は直感して、

『こっち』

 と大声で携帯電話に言い、その女性に向かって手を振った。