お団子 ポケットに入れたまんまのあの夜と深紅の華つのる恋しさ

 

 

「今日のこの素敵な時間を、ポケットに入れて、持ち帰ってください」

あの夜、彼はそんなようなことを言って、私は彼と過ごした素敵な時間を、ポケットがないので袂に入れて、持ち帰りました。

あれからちょうど一年、素敵な時間は、まだ袂に入ったままです。

私と目が合った瞬間、照れくさそうにプイと顔を背けた彼を思い出す度に、恋しさは募るばかりです。