ダンボールを扱う時は、決してイライラしてはいけない。
イライラして、力まかせにつぶしたりしようものなら、ダンボールに指先を切られる。
爪の中などを切られた日には、その後数日、傷が完治するまで、我が精神の未熟さに嫌悪感を抱きつつ、後悔して生きることになる。
だから、ダンボールを扱う時は、平常心を保ち、角に注意し、やさしく触れるくらいがいい。
そう、まるで私が彼の写真に触れる時のように。
しかし、ネットショッピングで届いたダンボールを処分するのは、買い物した本人ではないというケースが多いのも事実だ。
アマゾンのニコニコマークを見ると腹が立つ、と言う人の気持ちも分かる。
それでも、ダンボールを扱う時は、決してイライラしてはいけない。
それが、我が身のためなのである。
ダンボールを扱う時は、決してイライラしてはいけない。
まずこの一文を心の中で唱え、いちばん好きなものを思い浮かべながら、ダンボールの処分に取りかかることを心がけたい。
……おっと、思い浮かべたものが好きすぎて、思考能力を失うのもいけない。
平常心、平常心。
