【旧ブログ:2020年5月4日(月)】
古い着物を解体してみました。
つい先日着たばかりの、あの着物です。
もともとあちこちほころびていたので、いつか全部解いて、反物に戻してみたいと思っていました。
古い着物とはいえ、生地はとてもしっかりしていて、ほころびていたのは縫い糸が弱っていたためなので、解いたあとは、生地の再利用としてエコバッグを作ろうと考えました。

まずは、着物解体スタート!
……と息巻いたのも束の間、着る&着せる専門で、和裁の何たるかも分かっていない人間が、手前から手当たり次第に糸を切り始めてしまったものだから、さあ大変!!
解体作業は遅々として進まず、しかし徐々に布地がバラバラになってくると、現在位置が分からず、ひたすら着物の森をさまよい歩くといった有様。
そして、スタートから3時間が経過し、ようやく全てを解き終えました。
そこで、ハギレとなった布地を目前にして、私は初めて、着物がどのように作られているかを知ることができたのです。
これだけでも、解体に3時間を費やした価値がありましたが、さらに私は、その見事なまでの直線裁ちに、視線が釘付けになりました。
勿論、着物が直線裁ちだということくらいは知っていましたが、まさかここまでとは……。
丸く切られているところなど、1ヶ所もないのです。
衿の丸み、袖の丸み、それらは全て、内側へギャザーのように細かく折り込んで作ったものだったのです。
この素晴らしい技術に私は感動し、同時に、頭の下がる思いがしました。

ハギレとなったそれぞれの布地をアイロンがけすること約2時間。
折り目やシワはスルスルと気持ちよく伸び、大小様々な四角い布地に生まれ変わっていきました。
袖二枚分を丸ごと使って大きなバッグを作る、というのが最初の計画で、それには変わりないのですが、衿の部分の長さが取っ手にちょうど良さそうで、しかも二枚あるので、取っ手には衿を使うことに予定変更。
そうすると、袖から取っ手分を切らなくていいので、超特大エコバッグになりそうな予感……。

でも、いいんです。
このエコバッグのテーマは「大根ポケット」なのですから。
何が何でも、葉付大根が縦に収まるバッグにしたかったのです。
試行錯誤の末、この形。

この形に縫い上げるまで、丸3日くらいはかかっています。
ちなみに、ミシンと手縫いが半々くらいです。
もうお分かりですね?
私は裁縫が苦手なのです。
そのくせ作ってみたくなるから困るのです。

できあがったバッグはこんなふうに折りたたんで、くるくるくる……。

真田紐、出番です!

何度も付け替えて、密かに苦労したところ。
完成後には、ひときわ愛着があります。

きちんと折りたたまれたバッグは、10日齢のシャンシャンと同じ大きさになりました。