急行ニセコ2号 | TENDER UNOFFICIAL BLOG -NEO-

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北海道の鉄道シーンを中心としたブログです。

急行大雪6号:9時間24分
急行宗谷(上り):11時間49分
 
ところがどっこい、その昔、北海道内には更にその上を行く気動車急行がありました。
まあ、これは模型ですけどね(笑)。
 
運転時間14時間35分…これは北海道内の気動車急行(全線急行として運転)としては歴代最長なのではないでしょうか。
 
1975年1月の時刻表に載っています。
急行ニセコ2号、根室発函館行って、およそ尋常じゃない距離ですよね。
816.6kmですか…根室本線完乗だけでもかなりキツそうです。
広い北海道とは言え、半日以上乗り続けるのは根性要りますな(笑)。
 
当時の列車号数は、下りも上りも「1,2,3」号と付けていて、ニセコ1号はかの有名な客車急行です(この当時は既にDD51重連になっていますが)。
 
では、そのニセコ2号、つぶさに見てみましょう。
根室本線なのに、ニセコっていうのも愛称としてどうかとは思いますが(笑)。
この時の列車は、根室からグリーン車込みでの運転、釧路から指定席連結と掲載されています。
 
残念ながら、この号の時刻表には本列車の編成表の掲載がありません。
キロ26込みの3両か4両くらいで根室を出発、釧路から同じくらいの両数を増結して函館に向かっていたのでしょうかね。
それにしても釧路で25分もの「バカ停」をするとは、なかなかののんびりさんです。
 
11時25分に釧路を発車すると、根室本線の停車駅は割と少なめに感じられるところ。
今の特急や当時の急行の停車駅である白糠、浦幌、十勝清水、幾寅、赤平と通過していきます。
函館本線に入っても、他の急行が停車する砂川や美唄は通過と特急並み。
札幌には17時53分に到着、7分停車の後、函館本線山線に入っていきます。
 
ちなみに、現在も釧路をほぼ同時に出発するスーパーおおぞら6号(11時24分発)がありますが、この列車の札幌到着は15時41分と、2時間以上も短縮しています。
根室本線から石勝線経由になって距離短縮、車両性能もずっと向上していますから、やはり技術の進化を感じるところです。
 
当時の時刻表を見ますと、森~大沼間は、渡島砂原経由だったようです。
ちなみに、近くに並んでいる列車群を見ますと
渡島砂原経由:特急おおとり、特急北斗3号、急行ニセコ2号
駒ヶ岳経由:特急おおぞら2、3号、特急北海
と、どちらも均等に使っていたようです。
 
急行ニセコ2号は函館での青函連絡はなく(特急北海から接続する12便(0時15分発)まで1時間10分待ち。)、乗客の皆さんは、函館でヤレヤレと言いながら列車を降りて行ったんでしょうね。
 
当時の雰囲気、ブロ友の101Dさんなら分かるのでしょうか(笑)?