江原道は位置的に北朝鮮に近いことで、軍の施設も多いし軍人さんもたくさん住んでいらっしゃいます。

天気がいい日は肉眼で北朝鮮が見える事や、北朝鮮の人が脱北するとき一生懸命駆け抜けた先が江原道だった事、と距離的な近さを感じる言葉を

何度か耳にしたことがあります。

 

私も自分の目で北朝鮮を見てみよう!!!と思い 江原道の「鉄原(チョロン)」に行ってきました!!


ソウルから鉄原へは車で約1時間半位と、近い方です。道路も良くて快適にドライブできましたウインク



朝の8時半、いいお天気になりそうです晴れ


鉄原郡に来ました!


向こう側に軍の施設があるみたいで、敷地に入る前に検問があるのが分かります。


イノシシ避け?の様な柵?針金?がガードレールの向こうに設置されてます。コレなんと向こう側には地雷があり、地雷があるので立入禁止となってます。ガーン


目的地の「白馬高地戦闘地」に到着!


ここは朝鮮戦争の際「白馬高地の戦い」という戦闘の舞台となった場所です。


 小高い丘(海抜395m)になっていて、両脇に白樺の木が植えられています。ココで野生のリスが横切っていきました!走る人



丘の途中で記念館がありますがあいにく閉まってました。

丘の上には慰霊碑、記念碑があり黙祷を捧げました。丘の下には追悼碑もあります。

「白馬高地の戦い」がいかに激しかったか、
なぜ白馬高地と名付けられたか等など、多くの方々が詳しくブログなどで分かりやすくご紹介されてます。


丘の頂上に着きました!


頂上は見晴らしが良いです。手前に見える山の向こうに北朝鮮が見えるそうです。
私は霞んでてよく分からなかったのですが、夫や、居合わせた方は北朝鮮の山が「見える」そうです。北に生き別れた家族など大切な人がいる方はどんな思いでこの景色を眺めるのでしょうか……北に残された方は韓国の方を見て、この高台が見えるのか……本当に胸が痛いです、、、

見渡す限り周りは田んぼが広がっていて
オデ米という有名なお米が作られています。
鉄原は稲作が盛んで人口も少ない田舎ですが、朝鮮半島の真ん中に位置していて交通の要所でもあり昔は栄えた都市だったそうです。ですが軍事上重要な場所である事から朝鮮戦争の激戦地となり、多くが破壊され現在のように田畑が広がっています……

2021年になった今でも地雷が埋まったままだなんて本当に驚きました。人が立ち入れないその場所は手付かずの自然が残り渡り鳥や動物の楽園となってます。

現在の白馬高地は渡り鳥の声が響く静かな場所でした。


高原を後にし、朝鮮労働党の党舎を訪れました。
1946年に北朝鮮が共産主義の強化を目的に建てられたもの。
2001年に近代文化遺産に登録され戦争の壮絶さを現在まで生々しく伝えてくれる観光地「労働堂舎」です。
所々穴が空いているように見えるのは実際に銃弾をあびてできた銃弾の跡です。
戦争中に破壊され現在も天井が抜けた状態です。


今でも外壁が残っている位、頑丈な造りですが銃弾の凄まじさが戦争の壮絶さを感じます……


建物の後ろは補強工事がされたようです。


堂舎の敷地に木蓮の木がありました。つぼみが膨らんでます。今年の冬は本当に!寒かったけど春はもうすぐガーベラ



この度鉄原を訪れ本当にいい体験となりました。
また今度この度はコロナの為行けなかった展望台にも行ってみようと思います。


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アクセス
「白馬高地戦闘地」
住所:江原道鉄原郡鉄原邑山明里

「労働堂舎」
住所:江原道鉄原郡鉄原邑貫田里3-2