日時:2024年7月7日
会場:ザ・シンフォニーホール
指揮:井上道義
大阪フィルハーモニー交響楽団(コンマス:崔文洙)
A席8,000円
井上道義 ザ・ファイナル・カウントダウン Vol.4
~道義×大ブルックナー特別展×大阪フィル~〈ブルックナー生誕200年記念〉
モーツァルト:交響曲 第25番 ト短調 K.183
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調(ノヴァーク版)
長年放置していたブログ、感銘を受けた今日のコンサートの記録として、思い立って書いてます。
井上道義マエストロ、私が大学時代を過ごした京都で、京都市交響楽団の演奏会に通っていた際、時々指揮をされており、思い入れのある指揮者の一人です。
最近はコンサートに行く機会も減っていましたが、井上マエストロが2024年末で引退されると聞き、4月のこのシリーズVol.3から参戦してます。
1曲目のモーツァルト、第1楽章が終わったところでタクトを置かれ、持病による体調不良のため、ここで休憩とし、後半のブルックナーに専念したい旨を説明されて、早々に前半が終わりました。
まだまだ元気そうに見えますが、引退を決意された理由が垣間見れた瞬間でした。
2曲目のブルックナーに向けてオケのメンバーが増強され、ステージを埋め尽くすオケに圧倒されました。
・16型弦5部(16+14+12+10+8)
・フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴット各×2(木管が少ないのが意外でした)
・ホルン×5
・トランペット×4
・トロンボーン×3
・テューバ
・ワーグナーテューバ×4
・ティンパニ
・シンバル、トライアングル(ノヴァーク版は第2楽章のクライマックスで使用)
弦のトレモロによるブルックナー開始で曲が始まった時、モーツァルトを切り上げて集中したかったマエストロの意思にグッときてしまい涙が出ました。
マエストロの大規模なオケをコントロールしながらピアニシモからフォルテシモへ盛り上げる見事さ、それに応えて重厚な音を繰り出す大阪フィルの素晴らしさ、シンフォニーホールの残響2秒の空間の中で音圧に包み込まれ、幸せな時間を過ごすことができました。曲がフィニッシュした時、大きな拍手とブラボーに包まれたのは言うまでもありません。
入場時にもらったチラシに、このシリーズのVol.5(最終回)の予告が載っていました。11月末にベートーヴェンの田園(弦8型)と運命(弦16型)をやるとのこと。(弦の型が予告されているのが以外だし、運命が16型というのも以外)またその1週間前には京都コンサートホールで京都市交響楽団とブルックナーの8番をやるそうです。井上マエストロのファイナルを見届けに2週連続で行こうか悩み中です。
今日の終演後のステージ、16型の痕跡です。