その昔、姉が語学留学中にお世話になったアメリカ人家庭に泊まらせてもらった時のある晩、とても不思議な出来事があった。

当時、姉も留学から戻り、両親と姉と私が実家に住んでいた。その時に飼っていたのは、シーズー犬のミーシャ。確か2、3歳だったか。

姉と私で、アメリカに旅行に行くことになり、そのお世話になった人のうちに泊まらせてもらった。空いている部屋もないので、鳥かごで飼われていた大きなインコがいるリビングで姉と寝ていた。

なんだか夢の中で、耳元で犬がフコフコフコ(何て表現したら良いのか)と、匂いを嗅ぐような音と気配がした。と同時に、うっすらとした意識の中で、リビングのインコがバタついているような音を聞いた(気がする)。

翌朝、姉がふと、「昨日の夜、ミーシャが来た気がする…」とつぶやいた。

ですよね?来たよね⁇

うちの可愛いミーシャが幽体離して、はるばる日本からアメリカまで来てくれたと、いまだに信じている。