日本人は“自我”が弱く、他人に振り回されやすいと言われています。
それは小さい頃から逆のことを教わってきたからかもしれません。
 
今回は、僕が尊敬している心理カウンセラーで、
ミリオンセラー作家の野口嘉則さんのメルマガを紹介します。
 
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こんばんは、野口嘉則です。
 
このメールレターは、
 
無料オンラインセミナー
「自尊心・自信を高めるための
   『自己受容 7つのステップ』」
 
を受講してくださった方に、
お送りしております。
 
今回は、
ユング心理学のお話をします。
 
ユング博士は、
人の人生における
40歳前後の時期を
「人生の正午」と呼び、
それ以前を
「人生の前半」
 
それ以後を
「人生の後半」
と呼びました。
 
そして、
「人生前半の課題は
自我を確立することであり、
 
人生後半の課題は
自己実現(=個性化)を
進めていくことである」
 
と言いました。
 
 
 
「自己実現(個性化)」とは、
自分の中に潜在している
様々な要素を統合して、
真の自分らしさを体現していくことを
いうのですが、
 
その「自己実現(個性化)」を
進めていくためには、
 
まず、前提として、
「自我の確立」をすることが
必要だと言うのです。
 

では、「自我の確立」とは
どのようなことを指しているのでしょうか?
 

僕たち人間の心には、
「自分で意識・自覚できる部分」と
「自分では意識・自覚できない部分」
とがありますが、
 
前者のほうを「意識」と呼び、
後者のほうを「無意識」と呼びます。
 
で、「意識」の中心にあたるものを、
ユング心理学では「自我」と呼ぶんです。
 
つまり「自我」とは、
「僕たちが生きていく上での意識の中心」
のことです。
 

だけど、
「意識の中心」なんていう言葉は、
ずいぶん固い言葉だし、
わかりにくいですよね。
 

もう少し平たい言葉にすると、
 
「自我」とは、
 
「『自分が自分であることの
確かな感覚』にもとづく自分」
です。
 
そして、これを確立することが
「自我の確立」なのです。
 

全然わかりやすくなってませんね(笑)
 

別の言い方をすると、
 
「自我」というのは、
僕たちの意思や選択の主体でもあります。
 
つまり、
 
僕たちが意識の中で、
「私はこのようなことを望む。
私はこのような人生を実現したい。
私はこのような生き方をしたい」
と考える、その主体のことなんです。
 
そして、
その主体をしっかりつくることが、
「自我の確立」です。
 

う~ん・・・
これでもいまひとつわかりにくいですよね(汗)
 

「自我」が確立されていない状態を
説明するほうが
わかりやすいかもしれません。
 
自我が十分に確立されていない状態、
つまり、自我が脆弱な状態においては、
 
・他人の目を気にするあまり自由な選択ができなかったり
・他人からの評価に振り回されたり
・自分の選択に自信を持てなかったり
・イヤなことに対して「イヤです」と言えなかったり
・気乗りしない誘いに対して断れなかったり
・自分の気持ちや欲求を大切にできなかったり
 
つまり、
自分らしく生きることができないのです。
(そもそも、自分らしさというもの自体が
よくわからないというケースも多いです)
 

「それって全部、私に当てはまる」
と思われた方もたくさんおられると思います。
 
「自我の確立」というのは、
多くの人にとって
共通の課題でもありますからね。
 

特に日本人は、
自我の確立ができていない人が
非常に多いと言われています。
 
ですから、年齢にかかわらず、
 
「まだ自分は自我の確立が
じゅうぶんにはできていないな」
と思う方は、
 
自我の確立に
コツコツと取り組むことが、
 
今後の人生を豊かなものに
していく上での
 
とても有意義な課題に
なると思います。
 

では、
自我を確立していくためには、
どのようなプロセスを経る必要が
あるのでしょう?
 

「自我の確立」をしていく過程では、
 
イヤなものや嫌いなものに
対して「ノー」を言い、
 
イヤなものや嫌いなものと
自分との間に
 
しっかり境界線を引いていくことが
大切です。
 

つまり、
自分の「欲求」や「好き嫌い」を
大切にし、
 
自分の快適さや安心感をおびやかす
ものを排除し、
 
自分にとって安心できるスペースを
確保するのです。
 

このプロセスを通して、
「自分」と「自分ではないもの」の間の
境界線が明確になっていき、
それが自分の輪郭になっていきます。
 
この境界線(=輪郭)が
しっかりしている人ほど、
 
自分というものがしっかりした線で
守られているので、
 
他者という存在から
脅かされることが少なく、
 
安心感をもって
人間関係を築いていけます。
 
他者に対して
自然にオープンになれるのです。
 

こうして自我が確立されてくると、
 
「私は私でいいんだ」という感覚で、
自分の気持ちを大切にして生きる
ことができるので、
 
心の余裕も生まれ、
他者の気持ちを自然に大切にする
ことができるようになります。
 

逆に、
自我の確立をしないまま、
他人の気持ちばかりを大切にしようと
して頑張っちゃうと、
 
自分らしい生き方をすることが
できないので、
心の余裕がなくなってしまいます。
 

もう少し詳しく言いますと・・・
 
自我の確立をしないまま、
他人の気持ちばかりを大切にしようと
して頑張っちゃうと、
 
自分の欲求や感情を抑えて
我慢することになるので、
 
それらの抑圧された欲求や感情が
蓄積していき、
 
ストレスが溜まってしまう上に、
感受性がにぶってきて、
他人の気持ちに心から(自然に)共感
することができなくなってくるんです。
 

ここまで読んで、
 
「うわ~、今の自分そのものではないか」
と思うかたもおられるかもしれませんが、
 
焦る必要はありません。
 
「自我の確立」は何歳からでも取り組めるし、
 
コツコツ実践していけば、
着実に確立していけます。
 

おたがいじっくりと
取り組んでいきたいものですね。
 
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自尊心・自信を高めるための
  「自己受容 7つのステップ」
 
(野口嘉則 メールレター)
 
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教えてあげていただけるとうれしいです。
 
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ここまで野口さんのメルマガを紹介しました。
 
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7回に分けて動画で語っておられ、
とても分かりやすい内容でしたよ。
 
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