以前書くと宣言していた企画です。(どれだけの方が見ているか不明ですが)
知り合いの社会人合格者(社会人予備合格者3名)、社会人受験生(短答合格者7名)からの意見も貰い作成しました。
予定ではインプット編、応用インプット編、アウトプット編、テキスト編の4編成です。(一部書き足しました。令和4年7月3日)
インプット(入門講義オッズ)一貫指導講師限定
1位 呉講師(伊藤塾)
2位 高野講師(加藤ゼミナール)
3位 本田講師(伊藤塾)
4位 矢島講師(LEC)
5位 田中講師(LEC)
1位は呉講師。これはほぼ満場一致だった。
恐らく受験業界でナンバーワンの指導力だと思われる。
上位講師陣に特徴的なのが授業のしゃべり部分に間延び言葉(え~、あ~、まぁ、おーん等)や咀嚼音等がほとんどない事が挙げられる。これは訓練が必要で、伊藤塾講師陣はアナウンススクールに通うという話を聞いた事がある。
授業内容もさることながら、講義を受け終わるとマーキング、メモが残ったテキストが手元に残るという点もメリットと言えるだろう。
実務基礎も担当しており、伊藤塾の他のクラスから実務基礎を呉講師に変更するという塾生も多い。
また、倒産法を担当しており、倒産法を選択すれば、行政法を除き呉講師で揃える事が出来るため、行政法担当復活を希望する塾生が多い。(呉講師は2009年にサクハシを使用した基礎マスター行政法、2010年に試験対策講座を使った行政法集中講義を担当していたとのことである。)
一方で、呉クラス出身者からはこのような意見もあった。
まず、一元化教材に困るという指摘である。マーキング教材はあるが、試験前に総まくりする教材に不適という点である。民法呉シリーズだけで4冊あり、会社法、民訴に関しては基本書であり扱いにくいというとのことである。
結局、趣旨規範ハンドブックや他のクラスで使用している論文ナビゲートテキストを購入するという人が多く、教材乗り換えという無駄な労力がある。
次に、行政法のみ呉講師ではないという指摘である。
呉講師は2010年頃まで行政法も担当していたとの事だが、司法修習後は担当しなくなった。伊関講師の行政法が配信されるが、「テキストがマークだらけでメリハリがない」「少ない1年合格者が出ればよいと思われるような発言が嫌」等の意見があり、呉クラスの人は行政法の講義に悩みを持っているようである。
また、旧試験(特に一行問題)を重要視しすぎている点が挙げられた。商訴完全マスターにおける(今は出題されない)旧試験の一行問題を解説する時間があるなら予備過去問の解説を増やすべきではという意見があった。
3位の本田講師は呉講師の弟子にあたる講師である。旧司法試験論文1位で合格された講師であり、しゃべりの上手さは呉講師と同等である。ただ、行政法と実務基礎を担当していないという難点がある。呉講師の江戸っ子口調が合わない方は本田講師を選択するといいかもしれない。
2位の高野講師については、呉講師とは逆でマーク指示等は行わない。ここは好みが出るところだろう。
しかし、2022年に移籍された加藤ゼミナールでは入門レベルを高野講師、応用部分を加藤講師と分け、マーク指示は加藤講師が行うようになった。同じ教材を使い、総まくり論証集という一元化教材に最適な教材があるという点で今後最適解になると思う。
以前は資格スクエアでは予備合格後に加藤講師が担当する授業を視聴するという体制だったため、教材を変えるという無駄があった。加藤ゼミナールに高野講師が移籍してからはこの無駄がなくなった。
一方で、授業が1時間区切りで社会人には使いにくい、音声ダウンロードがない、質問体制がない、論文問題部分のPDF配布がない等の指摘もある。
4位の矢島講師もしゃべりが上手く、特に司法試験受験生に人気のようである。
LEC入門講座受講生は矢島講師の総まくり講義が無料で受講出来るという点も大きいだろう。ただ、やはりここでも教材の乗り換えという無駄が生じている。
ちなみに矢島講師はLECの入門講座は担当していない。本来であれば応用インプットに相当する講師である。高野講師に似た口調の講師であるが、オリジナルテキストにはランク付け等がされているという特徴がある。実務基礎、労働法も担当しているという点も大きい。
5位の田中講師はここ2、3年で急激に知名度が上がった講師である。実務基礎も含めた全科目担当している点も大きい。
今ではLECの入門看板講師になった感があり、田中クラスを選択すれば選択科目を除いて一貫指導が受けられる。
昨年担当された予備論文ポイントコア講義は予備短答に合格し、論文不合格なら講座受講料を全額返金が話題になった。
長くなりそうなので、一旦ここで区切ります。
また次回。