おねえちゃんにあった夜 | 夜明けのおと

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長男との徒然日記。お空のあーちゃんのことも…
グリーフケアに役立ちそうな本も少しずつ紹介できたらと思っています。

ずいぶん前に読んだ本ですが下書きのままだったのでupします。





幼い頃に病気で亡くなったおねえちゃんと、おねえちゃんの顔は白黒の写真でしか知らない僕がある夜出会います。

ある日の夜、「ねえ、私のおとうと!」と呼ばれて2人で一晩、自転車に乗ったり、生前おねえちゃんが過ごした公園や病院などをを巡って過ごします。

パパやママや、うちの中に染み込んだ悲しみの正体がおねえちゃんの死だったと気がついた僕。

子どもって親の感情に敏感だな、と思います。

死んだおねえちゃんに呼ばれたのが、お母さんでもお父さんでもなく、弟だったというのがポイントかなと思いました。

むかーしむかし学生のころ、民俗学だったかな、講義でこんなことを聞いた気がします。
『子どもは生と死の狭間にいる、不安定な存在』
だから昔の人は節目節目に子どもの成長を祝ったり、『7歳までは神の子』なんて言い方するんですよね。

まあ、自分の子が本当に『神の子』になるとは思いもしなかった。『神の子』と言われて納得できるものでもないけど。


話がそれちゃったけど、おねえちゃんが、一番自分に近い存在である弟の僕に何かを託しに来たように感じてしまいました。

翌朝、僕がおねえちゃんと過ごしたことを話すのですが、私がそんなことを子どもから聞いたら嬉しいかな。
近くで見てくれているんだ、って思えるから。




珍しく息子が「読んで」と言うので一緒に読んだけど読み終わった後はやっぱり
「ぼくもあーちゃんと遊びたい、お世話したい」
って言い出しました。

個人的には、本に影響されずもっと自由に妹のことを思っていて欲しいな、と思います。

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