名作を見て”米国文化”を学ぶ---「プリティ・リーグ」の興奮 | イエローサブマリンのブログ

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プリティ・リーグ

劇場公開日

1992年10月10日

実在した全米女子プロ野球リーグ。

その選手たちの奮闘を描いたドラマ。

舞台は、1943年、第二次世界大戦真只中のアメリカ。

 

プロ野球選手たちも次々と戦場へ駆り出され、大リーグの運営は危機を迎えていた。

オレゴンの片田舎に住むソフトボール・リーグ選手「ドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)」と「キット・ケラー(ロリー・ペティ)」の姉妹のところへ、ある日プロ野球のスカウトマン(ジョン・ロビッツ)が訪ねてきて、近く発足する全米女子プロ野球リーグに参加しないかと言う。

 

夫が出征中の「ドティ」は乗り気ではなかったが、「キット」に強引に説得されて、2人は本拠地シカゴに乗り込んだ。

全米から集められた千人の中から64名の選手が選ばれ、4つのチームに振り分けられるのだ。

 

ドティとキットが配属されたのはロックフォード・ピーチズであった。

ダンサーあがりの「メイ(マドンナ)」や美女軍団の足を引っ張る器量だが猛打者の「マーラ(ミーガン・カバナー)」、子連れの「エブリン(ビティ・スクラム)」など、様々な選手が集まった。

このチームを率いるのは、元大リーグの強打者だがケガで引退、今は酒びたりの「ジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)」だ。

最初は女子野球など馬鹿にしていた「ジミー」も、「ドティ」たちのガッツあふれるプレーで女子大リーグの人気が高まるにつれて、酒もやめ、真剣にコーチするようになる。

 

チームが一丸となったかに見えたある日、投手交代のトラブルがきっかけとなって「ドティ」と口論した「キット」がチームを飛び出しラシーン・ベルズへとトレード、姉妹の間に亀裂が生じる。そんな頃夫が帰還、「ドティ」はチームから去るが、ピーチズがワールド・シリーズに出場してベルズと対戦するに及んで再びマスクをかぶる。

 

最終回の「キット」の活躍でベルズが優勝、これを最後に「ドティ」は家庭へと戻っていった。

1988年、ニューヨーク州クーパーズタウンの野球殿堂で、1954年に幕を閉じた女子プロ野球リーグの殿堂入りセレモニーが行われた。

元選手たちが集まってきた。そして、「ドティ」も懐かしいピーチズの仲間たちと再会するのだった--