☑︎東亜共栄情報の見解

非常に稚拙な日本の外交に対して、ロシア共和国は非常に忍耐強い対応をしています。日本に於ける大西洋主義の破綻は目に見えており、今後日本の経済がアメリカと共に沈没しないように祈るのみです。

アメリカの占領下にある傀儡政権の外交とは言え、今こそ他の親日国などの助けを借りて、ロシアとの国交回復が急務であると言えます。



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日本とフィリピンは2024年7月8日、両国間の軍事分野における協力の強化を規定する「円滑化協定」に署名しました。こうした協定の実現は米国、日本、フィリピンというトライアングル内のパワーバランスに影響を与えるでしょうか。アメリカがこの協定を海上貿易ルートの管理を強化する手段として利用し、その結果として中国に新たな貿易制限を課すリスクはあるのでしょうか。


M.V.ザハロワ報道官

アジア太平洋地域において、狭い構成の排他的な軍事的陣営を形成する傾向が高まっていることを我々は目撃しています。これについては前々から発言しています。こうした傾向は西側からもたらされています。これは、地域の国々が明らかに示している、あるいは示すことができるような願望や狙いではありません。これは外部から持ち込まれたものです。 


当初は米国とその西側同盟国で構成されていたこうした構造に一部のASEAN諸国が徐々に巻き込まれつつあります。ほかにどういえば良いかも分かりません。 ASEAN諸国がこれらの構造に引き込まれているのか、あるいはこれらの構造がこっそりこの空間に「忍び込んで」いるのか、そのどちらかです。おそらく、そのどちらも正しいでしょう。


「選択的」フォーマットの作成者らによるこうした行為が改めて示していることはこういうことです。協力と相互作用の良好な指標を備えたASEAN空間の運命、ASEAN安全保障の形成という文脈で組織が自らに課したミッション、その両方に全く無関心なのです(ASEANは地域の持続可能な発展を確実にすべく活動しています)。


同時に、我々は日本の再軍備に向けて岸田文雄政権が追求する路線を特に注意深く見守っています。「自由で開かれたインド太平洋地域」という概念を隠れ蓑にして反露・反中志向の米国中心陣営によるイニシアチブをアジアで組織的に強化するという米国の戦略に対する協力もまた然りです。


しかし、指揮行政統制システムを備えた軍事政治的陣営が問題となっているというのに、はたしてこれはどれほど「自由」で「開かれた」ものなのでしょうか。自由も、公開性も、透明性も、この陣営の教義文書に謳われているまさにその本質によってかき消されています。


日本政府によるこうした無責任な政策は同政府をアジア太平洋地域における危険な緊張激化の道に導き、ロシア連邦の国家安全保障に対する直接的な脅威の創出につながります。


防衛力を強化し、国家主権を守る上で我々が講じる対抗策について警告します。この地域に属さないNATO加盟国の軍隊による参加を得て日本が我が国の極東国境付近で進める軍事演習に関連し、警告の形で我々はこうした対抗措置を先に講じました(我々は定期的に実施しています)。


日本とフィリピン間の軍事技術協力拡大に関して、我々は以下の点を指摘します。仮に岸田文雄政権が第二次世界大戦中とそれに先立つ時期のアジア拡張主義政策で日本軍により実行された数々の犯罪(1942年にフィリピンで起こした「バターン死の行進」を含む)を人類の集合的記憶から「消去」しようとしているのだとすれば、そのような修正主義的試みは失敗する運命にあります。この事件は我々だけでなく、フィリピン国民もよく覚えているものです。このことはとりわけ、2022年にロシア外務省外交アカデミーで開催された「軍国主義日本の犯罪〜歴史的・現代的アスペクト」をテーマとした国際会議にフィリピン代表が参加したことからも明らかです。


我々は再び日本政府に呼びかけます。第二次世界大戦における日本の敗北から教訓を得て、第二次世界大戦前に日本が行った攻撃的発言と外交・内政政策、そしてそれが何をもたらしたのかを思い出すべきです。第二次世界大戦の結果を十分に認識し、全面的な軍国化計画を放棄するのです。それはかつて日本と日本国民にとって国家的な大惨事となり、日本社会全体に前例がない規模の悲しみと苦しみをもたらしたのですから。