久しぶりに韓流時代劇を見ました。
朝鮮王朝時代の公式記録『仁祖実録』に残された怪奇の死に関する話をもとにしたドラマです。仁祖は朝鮮王朝第16代国王(在位:1623~1649)で、日本では江戸時代初期にあたります。
断片的な記録に豊かな想像力を加えて制作された『梟ーフクロウ 』(原題:올빼미)(2022年 アン・テジン監督)は、非常に興味をそそる映像で構成、百想芸術大賞で作品賞・新人監督賞・男性最優秀演技賞の 3 冠を受賞した注目作です。主人公である盲目の目撃者が不思議な死の真相を暴くために奔走する物語は、息づまる迫力で、118 分は目を離せません。
(内容)
主人公である盲目の天才鍼医ギョンスは、病の弟を救うため、宮廷で働いています。でも偶然にもある夜、王の息子の死を目撃し、想像を絶する真実に直面してしまいます。目の見えないはずの男は、暗闇の中で何を見たのでしょうか―?不運にも追われる身となった彼は、宮廷をとりまく狂気が迫るなか、奔走します。さて彼の運命は、死の真相はどこにあるのでしょうか。
このドラマの背後には激動する東アジア情勢が関係しています。秀吉の朝鮮侵略(文禄・慶長の役 1592〜1598年)の後、中国は明から清に王朝交替、日本は徳川幕府が成立、朝鮮王朝も大きな社会演歌を遂げます。明は漢民族の王朝でしたが、清は満州族の王朝。朝鮮王朝内部でも清に従うべきとする現実派と、明に固執する守旧派にわかれます。この映画の中で殺された王世子は、人質代わりに満州で暮らしたことのある人で、国際情勢を身に染みて知っているひとでした。その中でどういう暗闘があったのでしょうか。映画でご確認ください。
