もともと石橋を叩いて渡るほうよ。
13時上映開始だってのに11時まえから様子を見るタイプ。
なんで13時スタートってのに12時45分開場なわけよ。
寒いよ~中入ってうろうろしたいのに~と誰もが心で叫ぶ冬の新宿
(あとでわかったんだけど、前の上映作品見終わった人たちが名残惜しくてなかなか出ないからなのね)
こちらミラノ座 全席自由 500円
11時、もう並んでるひといたよ!マジかよ!どんだけ楽しみにしてんだ~
でも10人ぐらいなんで、まぁこんなもんかと。マンガだし。
1000人入れるし。なんつって余裕こいて12時すぎに改めて行ってみると・・
むお!!マジ?? ズラリ。
映画館のカド曲がっても、どこまで続くの~~
銀河鉄道恐るべし。
違う漂う緊張感。そう、まぎれもなくあの開場ダッシュ、席取りすべし負けぬべしの一瞬即発ムード・・・
並んでるそばからまわりからも携帯電話で“今ついたぞ!” “おまえどこいんだよ!” “◎▲✖だらぁ!!”とみな戦闘モードである おおお・・・やってやるぜ・・・燃えてきたぜ・・・
開場。怒涛のうねりのなか瞬時に場内を把握、射抜くがごとく敏捷に移動、こどもと二人分の席を確保。迷い無く秒殺である。どかりと腰をおろし持参したジュースとおかしをてきぱきとセッティングする ごめーんここぼくたちの席なの きみたちまだなんだ そうなんだ 大変だね ストレスだね でもね ぼくたちはもう全然困ってないの ごめーん もうダウンジャケット脱いじゃおっと ジュース飲んじゃおっかなふふふふと高らかに「勝利宣言」である
席を求めうろついている、寂しげに離ればなれに腰を下ろす、席が見つからず内輪で軽くもめているそちらこちらの「負け組」を優雅に眺める ああなんなんだこの安堵感・・この満足感は・・・そうだ!これこそが映画を見る前にすでに得ていたあの満足感なのだ!きゃー
見渡せば1000席満席 壮観だねさすがに 上映前に代表作品と館の歴史がナレーション無しのスライドで淡々と流れる これがよかった 一旦幕が降り左隅にスポットライト 座長(館の責任者)が現れ皆拍手で迎える 自らマイクトークで上映開始の挨拶、銀河鉄道999のまえふり そして上映開始間際、なんとなんと999ナレーションつながりで「それでは今、万感の想いを込めて・・・」 と自ら汽車のホイッスルをピーと鳴らし場内暗転。いやぁなんてこたないベタな演出なんだけど盛り上がったな 心配り、嬉しいじゃないですか 場内すごい拍手と歓声 俺も思わず声あげちゃったぜ
この映画、四の五のいうてもすべてはラストシーンとエンドロールで流れるゴダイゴのあの主題歌だ。
これだけが映画館の暗闇で見たくて、聞きたくて、やってきた。
35年も前の映画だよ。35年。
1979年の邦画第1位、アニメ映画史上初の快挙。べつにアニメ好きでも零士フリークでもねんだけどさ。
やっぱ、さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅じゃあねんだよな。そして、ハーロックでもエメラルダスでもない。ばらばらになるクレアでもないんだよ。
たしかぼくは小学生で、当時大学生だった姉貴に連れられてきたんだと思う。
足をぶらぶらさせてみる。映画館の外にでたらあの日に戻ってたりして。
となりであくびをしていたのはつき合わせた上の子。
めったにないことだが今日はフルーツ好きの彼女にとびきりのご馳走をしてやろうと思っていた。
理由?とくだんないんだけどね。
美味いか?満足か?と何を食べてもふんともすんとも言わないぼくにいつも親父が言っていた言葉を
ぼくは繰り返し彼女に訊ねる
今年も暮れてく 遠い記憶、冬の新宿。



