実家近くに市立美術館があってシーズンごとに何かしらの企画展をやってんの 帰ると散歩がてら必ず足を運ぶ 正直、展示しているのはなんでもいい なんだって見てから持つ興味、つうのもあるしな 


美術だ芸術だなんぼのもんだよ

もったいないもったいない、すげぇなぁ、すげぇだろ、

ってへこへこ見てもつまんねぇだろ いいもわるいも

目に見えるものなんていつだってそのとき脳みそが出す信号しだいじゃねーの。

青に見えるものを紫に塗ったよ さぁ100点くれよ



なーんていきがってもね。

まるで見たことのない赤、とか必ず何がある。

絵、音楽、文章、ひとそれぞれ共鳴するリズムがある。

昔からあって今も残っているものには、必ず何か真理がある。

いつしか何かの線になることを求めてだらしなく点を拾い集め続ける。

点・点・点。いつまでたっても点。

おとといは無し。きのうもゼロ。今日はひとつ。

意味?意味なんてねぇよ。全てに意味を求めるな。

明日突然死ぬかもしんねぇのに、めんどくせぇな、おまえ。



まばらな人 広いロビー 高い天井 無音

いつだって安らぐ空間だよ

冬の日差しが背中に暖かいソファ

ずっとずっとここにいたいよ



実家に戻り死んだ親父の部屋に入ると

いつも古い4チャンネルスピーカーのステレオのスイッチをパチリ

部屋のすみずみまで音が流れる

眠っていた部屋が目を覚ます 鮮やかに彩られてく


元旦しか休みのないぼくは今年最後かなと齢77のお袋の顔を見に行ったが 夕方から友達とイルミネーション見に行くのよと軽くふられる(笑 では酒もごちそうも無用の遅めの昼飯を一緒に。誰もいなくなった居間で横になり微睡む ひととき眠る


美術館の展示を見るといつも思うのだけれど美術って特に私小説というか私的な吐き出しじゃん 良くも悪くも。今回のはネガティブなオーラを受けたのでいろいろとうすらぼんやりネガティブな思いに耽る


ちょっとでかけてくるよと一度手を振って別れても、また夕方には会える幸せな別れ

それが家族。何かの小説で読んだことがあったっけ。


なぜにんげんに寂しいという感情を持たせた?

すべての元凶はそこにある 

深い安堵はどこにある?

それになんの意味があるのと、自分で、自分を、追いかけっこ

めんどくせぇな、おまえ 誰なんだ おまえは。