嵐のうたではない。
明日の記憶/2006年
荻原浩さん原作。(明日の記憶/2005年)、
主演:渡辺謙、出演:樋口可南子
荻原さんと言えば、2008年の著作である“愛しの座敷わらし”が
今春、水谷豊さんの主演で映画化されましたね(HOME愛しの座敷わらし)
で、この明日の記憶、という映画。
テーマは若年性アルツハイマー型認知症。
主人公は49才のエリートサラリーマン。
65歳以上で発症すれば、アルツハイマー型認知症と診断され、
64歳以下で発症すれば若年性アルツハイマー型認知症と診断されるそうだ。
数ある難病のひとつ。未成年での発症もあるという。
記憶が消えてゆく。
自分自身が気づかないまま、崩壊してゆく。
監督は堤さん。IWGPやトリックなどの作品で見せる
あの独特の間合い、ユーモア、漂う飄々とした乾いた感じ。
本作品、題材としてはヘビーだが、さすがの堤ワールド。
じめっとした感触がないのが新しい。
主演渡辺謙さん。意外にも本作が映画初主演。
ご自身も白血病の闘病経験がある渡辺さん自ら、
荻原さんに映画化を熱望する旨の手紙を出されたそうだ。
闘病後は医療・難病に関わる作品への出演は避けてきたとのこと。
そんな渡辺謙さんが、自らの望んだ闘病後初めての患者役で迫真の演技を、見せる。
夫婦愛・・? 家族愛・・? 絆・・? いやいや。
静かに飄々と。
ユーモラスにさえ。
突然、着実に、確実に、崩壊してゆく人格。日常。俺。
怖い!怖い!怖い!
怖い映画だよこれは!
