3年振りに開催された秋田CARAVAN MUSIC FES 2022に参加してきました。
ついに開催となったACMF、本当に久しぶりのフェスでしたが野外の広大なフィールドで食べたり飲んだりしながら音楽に浸る時間は本当に最高でした。
数日前まで土曜日は持つけど日曜は雨という予報がずっと続いていましたが、当日は休憩時間のほんの10分程度、本当に奇跡的にステージ時間には影響せずに最後まで良い天気が続いてくれました。
2019年の時と同じ様に開会場は広く広大で、様々な秋田の名物屋台が並んでいて、それだけでもお祭り感が出ててワクワクするし、何よりどの屋台も美味しい。本当にこの会場だけで秋田を満喫できる最高の会場です。
DAY1
開会のあいさつ前から先日発売した「秋田の行事」に参加していた佐々木希さん、藤あや子さん、柳葉敏郎さんからのメッセージがあり始まる前から会場は盛り上がっていました。
開会のあいさつ、今回の会場である北秋田市の市長の挨拶があった後、最初のステージとして優さんの弾き語り。最初の曲として「ありがとう」が来たのは武道館ライブの時を思い出すと同時に、このフェスのステージの初めでこの言葉を選んだ想いが伝わってきました。
・川崎鷹也(以降敬称略)
今回のアーティスト枠での出演者の中で唯一曲を持っていて聴いて来た人です。
曲で聴いてたイメージ通り終始一人での弾き語りで、音源で聴いた時以上に言葉に重みがあって、ギター一本でも会場は最高に盛り上がっていて、曲を聴いていた時にイメージしていたより熱い人に感じました。
意外とお茶目な面もあって、途中で優さんやこの後登場する方の曲をやろうとフェイントをかけたりしてくれました。
元々高橋優さんの曲から影響を受けてここまで来ている人で、優さんの事を尊敬しているのは知っていたのですが、最後の優さんのステージの時まで会場に残っていて、舞台袖でずっと一緒になって盛り上がっているのを見て、しっかりファンなんだなと思ってより好きになりました。
・ずま(虹色侍)
即興曲をメインでやっている方らしいのですが、その場でツイッターでキーワードを募集して曲を作って、新幹線の歌やババヘラアイスの歌をその場で作って唄ってくれました。
ババヘラアイスから作られた曲がここまで会場を一体化させるとは、この時は少し持ち場から離れていたのですが、このタイトルからここまでの曲が作られたことに驚いていました。
・FUNKYU MONKEY BABY'S
この人たちも曲は知っていたのですが、ライブで見るのは同じく初でした。
活動中止していて最近になって復活したとのことでしたが、正直最近復活したとは思えないほどパワフルなステージで見ているだけでもビックリしました。
パフォーマンス中に酸素吸入器を使ってたり、ボトルから水を被っていたりして、45分のライブでここまで全力でやるのか!?と驚きながらもそれに応えるようにこちらも全力で身振り手振りで楽しんでいました。
最後の曲ではステージの横で見ていた高橋優さんと川崎鷹也さんを引っ張り出してきて盛り上げてくれました。
・りんごちゃん
女性でここまで低い声の男性のモノマネをできるのってすごいなと純粋に思いました。
当人のキャラクターもコミカルで面白くてモノマネライブ以外でも見ているだけで楽しい時間でした。
・くるり
今回の出演者の中で一番落ち着いたステージで、しっかりと音楽で訴えかける人たちだなと思いました。
もちろん盛り上げるところは盛り上げてということはありましたけど、なんかどっしりと構えて音楽の地の強さでステージを作っていく、そんな印象でした。
分かりやすく盛り上がるステージを作る人達が多い中で、このステージを作るのはすごいかっこよく感じながら見ていました。
・どぶろっく
テレビとかでも見ていてネタもしっているコンビで、有名なもしかしてだけど~のネタもやってくれてまして、すごい面白かった!
ただ、この後でMCの方も似たようなことを言っていたのですが、前のくるりの後でこの人達のギャップは落差がすごすぎてその意味でも面白かったです。これもフェスならではの面白さなんだなーと思いました。
・高橋優(DAY1)
「STARTING OVER」からの始まりは驚きましたけど、STARTが入るこの曲からの文字通りのスタートは、いろんなことが始まるんだなと思わされて嬉しかったです。
そして中盤、飛行機雲が入った曲を唄いますと言われて、そんな曲あったっけ?と思ったらまさかの新曲初披露。「勿忘草」これはまた心に訴えかける曲だなぁ、終わった今思い返すとより聴きたく思う、そんな曲でした。
「BE RIGHT」や「明日はきっといい日になる」と盛り上がる曲たちを一気に披露した後のラスト、「秋田の行事」でみんなで踊って締めるのは、明日へと続くこのフェスの初日の終わりとして最高に楽しい終わり方でした。
DAY2
二日目も昨日と同じ、秋田の行事に参加していた御三方からのメッセージから始まったのですが、そこでなぜか最後の柳葉敏郎さんからのメッセージが最後の方が途切れてしまうというハプニングがあって、この日はまた違った意味での盛り上がりもありました。
この日の最初の一曲目は「one stroke」。これはメインのところでやるんじゃないかな?と思っていた曲だったので、ここで来たのは驚きでした。この曲からの始まりは、これから始まるフェスへの高鳴りをより高めてくれてるようで、昨日とは違ったワクワクを呼び起こしてくれる最高の始まりでした。
・C&K
この人たちは完全初で、予備知識もない状態で迎えましたが、予想を遥か越えて見ごたえあるステージでした。
バックダンサーの人たちにDJを引き連れてのステージで、クラブ系の盛り上がりなのかな?そんな楽しく激しいステージかと思ったら、キーボードの方が加わってバラード調のグッとくる歌を唄ったり(何故かヘルメットを被って)、ラストスパートは今治タオルの曲とか入浴とニューヨークを掛けた曲とか、意外過ぎる組み合わせの曲で盛り上がっていて、この人たち何なんだ?!と最後まで分からないのにめちゃくちゃ面白い、そんなステージした。
・松浦航大
最初オリジナルと思われる曲をやってた上にそれがすごくうまいので、最初なんでこっちのステージなんだろうと疑問だったのですが、歌ものまねで有名な人だったんですね。
ものまねメドレーの方もスキマスイッチや平井堅さんの曲などなど、どれもレベルが高くすごい良かったのですが、オリジナルの方も魅力的だったので、いつか白神ステージの方にも来てくれたらと思いました。
・矢井田瞳
今回唯一の女性シンガーの方で、優さんとは今回が初対面だったらしく、そのため高橋優さんのことを知るため前日のACMFにも来て楽しんでいたみたいで、その意気込みとこの場を好きになってくださったことが自分のことのように嬉しかったです。
歌の方はもちろん、ストレートな女性シンガーらしい爽やかな曲が楽しくてすごい良かったです。正直この人のことは名前だけは聞いたことがあるというくらいの認識でしたが、今回聴いた曲で一曲、昔に聴いたことがある曲を唄ってくれて、懐かしさと共に嬉しさがこみあげてきて、一気にテンションが上がっていました。
・トータルテンボス
このフェスの芸人さんたちと言えば音ネタをする人たちの印象が強かったので、トータルテンボスの普通の漫才はちょっと驚きました。
オンリーワンレッドポインターとか、ファイナルジャッジメントとか、なんかかっこいいワードが出てきて、それがオチにもつながっていて、お笑い芸人さんってすげぇんだなと改めて思い知りました。
・KREVA
THA HIP HOPと言うのが一番合っているのかな、ラップ音楽のアーティストのライブは初めて見たのですが、韻の踏み方やリズムの取り方がとても滑らかで小気味よくて、素人目ですがものすごいかっこいいステージでした。
MCの時に言っていた、声を出せないなら手で歌えの言葉は心まで刺さりました。それに応えるようにもう終盤ですが、力の限り身振り手振りで応えていました。
・COWCOW
2019年にも出演していて優さんとも仲が良い芸人さん。
おなじみの当たり前体操はもちろん、優さんの曲を使ったネタも披露してくれたりと仲の良さ(?)も見せたりしてくれて、こちらも面白く笑っていたステージでした。
特に最後の芸人あるあるをミュージカル風にした(?)ネタは笑いと一緒に謎の感動もあるレベルの良さでした。
・高橋優(DAY2)
初日とは異なり「パイオニア」「虹」からスタートしたステージ。既に5時間近く騒ぎ続けていましたが、それでも飛び跳ねられますかと煽られると最後の力を振り絞って飛び跳ねていました。
今回もラストだと思っていた「秋田の行事」がここで来ると、また今日も皆で踊って盛り上がり、続く「勿忘草」ではそれとは真逆にしっとりと聴き入っていました。
ACMF最後のひと盛り上がり、明日みんなで筋肉痛になろうぜと言われ「象」がスタート。そこから「こどものうた」「太陽と花」「明日はきっといい日になる」「Piece」と、アッパーな曲が怒涛のように続きました。特に「こどものうた」はDAY2だけの曲でしたが、そのイントロが始まった瞬間自分も会場も湧き上がったのが肌で感じ取れました。
そしてACMF最後の曲。次はこの曲を一緒に唄おうと約束をして始まったのは「HIGH FIVE」。この曲を叫べないのはやっぱり辛い、けどそれを掻き消す程の力強い歌声で優さんが唄うと、みんなで手を振り手拍子をして応えてこのフェスを締めくくりました。
全ての演目が終わり最後の挨拶の場面で高橋優さんの次のライブの発表がありました。アルバムも出るということで予想はしていたのですが、発表の初めがかなりさらっと始まったのでかなりビックリしていました。
ツアーのタイトルにもあるReUNION・再会、今回秋田に会いに来てくれた皆に今度は会いに行くという想いを込めてつけられたらしく、その想いについて語る時「次は僕が会いに行きます、マスクしなきゃいけないならマスクをして会いに行きます、適切な距離を取らないといけないならその距離を保って会いに行きます、防護服を着ないといけなければ防護服を着て会いに行きます、どんなことがあっても僕は曲を届け続けます」そう熱く語っていた姿はただただかっこよかったです。
こうして幕を閉じた2022年のACMFでしたが、とにかく楽しかったの一言です。
高橋優さんはもちろん、全演者さんスタイルもバラバラでどこを見ても飽きなくて、屋台は美味しいし、暑さこそあれど気候も良くて全てが良かったです。唯一一瞬だけ降った通り雨は大変でしたがそれも休憩時間のほんの10分程度で、元々の予報から見たらかなり良い結果となってました。
広大なフィールドで飲んだり食べたりしながら音楽に浸る、野外フェスはこの解放感が気持ちいいですね。
そして何より、去年「Piece」が発表されてからずっと夢だったこの曲をACMFの会場で聴く事、それを叶えられたことが今回この場所に来た中での一番の思い出です。
追いかけて 追いかけて まだ誰も見たことのない風景へ
君のピースと 僕のピースで塗り替えられた未来へ
途切れて 見失って 全てツギハギだらけだって
追いかけて 追いかけて 思い出して
大声で叫んだ日のこと
寝れないほど 心躍った日のこと
世界中の笑顔が僕らをずっと待ってるよ
この歌を初めて聴いた時に思い浮かべたのが2019年に行ったACMFで、去年のACMFの中止が決まった後に公開されたこの曲の最初のMVとなっていたのがこの時のライブの映像で、その時にみんな思っていることは同じなんだなと、繋がりを感じた瞬間でした。
それ以来ACMFで「Piece」を聴くことが一つの夢で、ついに今年の9月17日と18日、ついにその夢を叶えることが出来ました。
声を出して叫ぶことは叶いませんでしたが、ACMFはこれからも続けていく、また優さんも会いに来てくれると宣言してくれたのでまた次のツアー、そして来年のACMFを楽しみに待っています。
それでは、へばまんつ。
2022ACMF高橋優パートセトリ
DAY1
OA. ありがとう(弾き語り)
1. STARTING OVER
2. 象
3. HIGH FIVE
4. 勿忘草
5. BE RIGHT
6. 太陽と花
7. 虹
8. 明日はきっといい日になる
9. Piece
10. 秋田の行事
DAY2
OA. one stroke(弾き語り)
1. パイオニア
2. 虹
3. 秋田の行事
4. 勿忘草
5. 象
6. こどものうた
7. 太陽と花
8. 明日はきっといい日になる
9. Piece
10. HIGH FIVE
おまけ