警察が押収したヘロインを巡り、強奪犯とはみだし刑事コンビとの戦いを描いた痛快ポリスアクション。マーティン・ローレンス、ウィル・スミスほか出演。
<ストーリー>
犯罪都市マイアミで、警察内部に保管されていた1億ドル相当のヘロインが強奪される大事件が発生。
外部に洩れる前に何としても取り返さなければならない。
警察の面子に賭けたこの任務を命じられたのは、家族思いで日々の生活に追われるマーカスと、親の財産でリッチな生活を送る、プレイボーイのマイク。
対照的な二人だが、タッグを組めばコワイものなしのコンビだ。
ただし彼らに与えられた時間はたったの72時間!
そこに、犯人グループの内輪もめで殺人事件が起き、目撃者ジュリーから警察に連絡が入る…。
ミュージック・ビデオ出身のマイケル・ベイ監督の映画初監督作。
ラッパーから俳優に転身して間もないウィル・スミスが主役に抜擢された出世作。
刑事ふたりのデコボコ・コンビが主役になるアクション映画は多いですが、本作は中でも群を抜く面白さです。
主人公2人のキャラクターの対比が面白い。
ドングリマナコをパチくりさせながらマシンガンのようにまくし立てる「ナイナイの岡村君」似のマーティン・ローレンス演じるマーカスは子持ちの恐妻家。
相棒のマイク(ウィル・スミス)は金持ちのプレイボーイで、「趣味で刑事をやっている」という日本でいえば、「こち亀」の中川圭一に近い型破りな設定。
マイクの愛車は「10万5千ドル」のポルシェで、シグ・ザウエルという1丁10万円もする拳銃(すべてステンレスモデル)を自前で数丁所有している。(やっぱ、金持ちだよなぁ…)
上司のハワード警部の命令で相棒のマイクのふりをすることになったマーカスは、マイクのマンションに住む間、妻と同居することになったマイクが妻に手を出すのではないかと心配でたまらず、ついには自宅に忍び込んでしまうマーカスの可笑しさに爆笑。
またあるときは、マイクとマーカスが“ジョジョ”という麻薬のディーラー(表向きはタイヤ屋)を締め上げに行く。
マイクとマーカスはほとんどコンビ漫才のようにボケとツッコミを演じ、キレたフリをするマイクが「15発ある。全部ブチこんでやる!」と、ジョジョの頭にシグを突きつける。
なおもトボけるジョジョの頭にマイクはもう一丁拳銃を抜いて、顎にグリグリ……。
すかさずマーカスはなだめるフリをしてすべて話すように促すと、気の弱いジョジョは音を上げ、あっさり自白してしまった。
「どちらかがマジなキャラクターを演じれば、片方が底抜けに羽目を外す」と製作のシンプソン。
セクシーな目撃者役で場をさらうレオーニ。(「ディープ・インパクト(※)」の主役の人)
(逆立ちしてもウィルに見えないマーティンにバットで殴り掛かるの図)
※ディープ・インパクト(98)
巨大彗星の衝突の危機が迫るなか、恋人の元に向かう青年(イライジャ・ウッド)らの人間模様を描いたミミ・レダー監督の群像“泣きパニ”ムービー。VFXで表現した巨大津波が大迫力。
「ティアが演じるジュリーは、友の復讐に燃え、2人組のお株を奪う形で暴走し始める。あわてて手綱を締めようとする刑事たち。3人による丁々発止のやりとりには年期の入ったチームワークを感じる」と監督のベイ。
その掛け合いの妙と、要所で見せる「やりたい放題大暴れ」なアクション・シーンの緩急で、純粋にアクションとして楽しめます。
そんな2人について監督のベイは「陽気な2人に観客もウキウキするだろうが、映画の“売り”は彼らのコミック性ではない。アクションとドラマ部分における彼らのエッジのきいた演技に注目してほしい」と語る。一方、「この種の娯楽アクションの中では徹底したリアリズムを追求した」というのはシンプソン。「マーティンとウィルは射撃訓練をたっぷり行い、マイアミ市警察本部に密着して特捜刑事のマニュアルを習得するなど、それぞれの宿題をきっちり済ませた」
また「72時間」という時間制限が全体に緊張感を与えていたと思います。
続編は「バラック小屋をなぎ倒しながらSUVで爆走する」という、いくら何でも強引すぎるエンディングは賛否が分かれましたが、ぼくは楽しめました。



