2018年 海外解剖実習へ行きました。会員のレポートです。 | 東海最大級の接骨院院長のブログ

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2018年9/14から9/22まで
恒例のハワイ大学研修に行きました。


もう40を超えたので、エコノミーは8時間は
付いたら仕事のセミナー講師をするので
寝不足だとグスグスになるので
危険です。

この移動時間中に今回の解剖セミナー講師を
まとめていきます。



機内食は搭乗して1時間くらいで

すぐに出てきます。

前はいつ出るかわから無かったので、
搭乗前にたらふく食べて、

美味しそうな機内食を手を付けれなかった経験がある。


今回もすきっ腹で行きました。

ハワイ到着後はハワイで遊ぶことなく

すぐにセミナーの講師をしました。


 

次の日は朝5時起きで、出発です。
スクールバスで現地までみんなで行きます。

 

 





私自身はもう10年連続で海外解剖へ
行っていますがいつも新鮮ですね。




恒例の入り口で記念撮影!!

 



本当になぜこんなに行くの?

 

毎回新しい発見があるからでする

人間の最大の特徴は個体差です。

 

一人として全く同じ人はいません。

 

顔が100人違うように、体の中も違います。

だから勉強になります。

 

もう筋肉がとうなっている

骨の硬さや関節の構造とかは

驚きませんが、

解剖するたびに、人間の体は

それぞれ無駄な事はなく

意味ある事が集合して、それぞれ

役割をしっかり果たしている

と感心させられます。

ここからは会員のレポートでするしっかり観察しているので

専門家は参考にして下さい。

そして最後に解剖実習の案内があります。

2019年は共に行きましょう。

協会会員参加者 石本先生

【2018年解剖実習レポートNo.1】

2018年9月14〜17日の間ハワイ大学医学部にて

解剖実習に参加してきました

回想を交えながらのレポートになるため長文になります...
興味ある方はお付き合い下さい。

 

初日

実習前オリエンテーションでは実習中の注意事項や指示、主に
鎖骨、半月板、腕神経叢
に絞った解剖学的疑問を復習、

共有し本番での確認ポイントを明確にしました。

 

またエコーを用いた外、

内腹斜筋、腹横筋の筋厚チェックも行いました。

 

2日目(実習1日目)

早朝セミナーとして、現地でATCや
ハワイ大学教員としてご活躍されている大庭先生に講義をしていただきました。

 

 

・エビデンスに基づく理論が必要ということ
・現場での鑑別で必須となる徒手テストにおける感度(SN)と特異度(SP)の話
・on the fieldにおけるCanadian cervical spine rureに基づいた頸部外傷の鑑別方法
・off the fieldで特にoverhead sportsにおける最新の徒手テスト(方法、SN、SP)の話

やはり、西洋医学の本場アメリカで最先端の見解を聞くと、

日本での考え方は遅れています。


最先端かつ信頼度の高い文献

(システマティックリビュー等)で常に知識をアップデートしなければなりません。

 

非常にわかりやすい講義でこのあとの

実習に向けて熱が入ります!

〜〜〜実習スタート〜〜〜

初日はご献体の背面を中心とした解剖を講師、

インストラクターの指導の下、全て自分達で行います。


 

死後、医学の発展の為にご献体として

提供していただいた方に敬意を表し、1分間黙祷後開始します。


解剖実習中は最大限の敬意を表し

、御献体を"silent teacher"、喋らないが全てを教えてくれる先生として表現します。



 

稚拙で分かりづらい文章になりますが、

確認出来たポイントをいくつかアウトプットします。



私の勉強にもなりますので、これはどうだったか?
これは何?等質問お待ちしております。


 

・後頭下筋群は頭頸部のかなり深層に位置し、

手技でのアプローチは難しいor高難度?


・僧帽筋の特に下部線維はかなり薄く幅もそれほど広くない。



・棘下筋の筋厚は意外と分厚く、

フォロースルー時の遠心性収縮に非常に重要と再認識。



・quadrilateral spaceは想像通りの形だったが思ったより狭かった。


・菱形筋と前鋸筋の対立関係、

伸長してる側にアプローチすることの重要性。


・いわゆる「肩甲骨はがし」として肩甲骨内側縁を

触っていたのは前鋸筋の肋骨側で肩甲下筋は腋窩からしか触れない。

 

・胸腰筋膜が3層構造で外、内腹斜筋

、腹横筋をそれぞれ包み込み前方の
腹直筋腱鞘の横で合流し、軟部組織としての剛性を高めていること。


・lateral rapheは皮下でもあまりイメージ出来なかった(よく見れなかっただけ?)


・仙棘靭帯、仙結節靭帯の感触はかなりハードで

SIJの強力な安定に関与している。



・SIJは捻れの動きとしては0.6度くらいしか動かず

骨盤をBOXとして動くと考えた方が正しい解釈だそう。

ただなんらかの原因でSIJに疼痛があるのは間違っていない。


・pirifomisは意外に細く、小さく、これが坐骨神経を圧迫するのかという驚き。

・大臀筋の下縁からISRで進んでいくと坐骨結節まで到達することを確認。
 

・内外ハムストリングスの筋間は意外近位まで分かれている。


・ITTのfasciaが二股に分かれTFLを包んでいる

、参考書等のITTとは全く違った。


・膝窩動静脈はかなり太い、静脈の弁構造はラップ以下の

薄さで筋ポンプによる拍出、重力による血液落下で逆止弁となる(大伏在静脈にて確認)。



・gastro内外側頭は想像以上に膝窩より上方に位置し、

内外ハムストリングスとの癒着は膝進展制限になり得ることを確認。


・膝窩筋がかなり深層に位置し、

LMの後外側に付着することを確認(screw home movementの復習)。


・ATFL、CFLのサイズ、走行確認、

皮下イメージ(コラーゲンとエラスチンの話)。


・アキレス腱fatpad(kager's fatpadだっけ?)

かなり分厚く、腱との位置関係を確認。


・heel fatpadの断面確認とフレッシュな踵骨滑液包を触察でき、

他の滑液包触診時の非常にクリアなイメージ形成が出来た。


・足底腱膜を含めた足底4層構造の確認と

PLが足底に入り込む位置の確認(立方骨は確認出来ず…)

思い出すだけでもこんなにあるけど、実際もっとあります。


ひとまず背側はこの辺で
No.2では腹側をレポートします

この日の懇親会ではアクシデントにより9針縫う怪我をしました。


お店の対応や協会先生方のサポートにより無事に

治療を受けることができ大変ご迷惑をおかけしてしまったと同時、感謝でいっぱいです!
本当にありがとうございました!

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本当にたくさん学んでもらいました。

海外解剖実習は本当今までの常識を

覆してくれます。

 

また行くメンバーも素晴らしく

解剖初心者もしっかり学べて

本当に仲間ができて楽しです。

 

はっきり言います・・・

 

治療家であれば死ぬ前に

一回は言ったほうがいいです、本物の解剖は!!

 

2019年9月も行います。

募集を開始しますので先行予約してください。

あと12人で締切です。

http://www.gipsjyuku.com/dissection/

 

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