臨時という名の追い風

数字が跳ねた朝 


私は迷わず

溜めていた約束を清算した


未来の自分への借りは

今日のうちに返す主義


紙幣の束は

一瞬だけヒーローぶって

すぐに去っていった



潔い



その代わり

胸のつかえも

朝の滞りも

きれいさっぱり流れていく


小銭でふくらむバッグ

重いはずなのに

足取りは軽い


減ったはずなのに

増えている


払うという行為は

喪失じゃない


覚悟だ


整える勇気だ


軽やかさは

残高ではなく

姿勢から生まれる


今日の私は

少しだけ身軽で

少しだけ誇らしい