続きのお話、始まります
葵は、お父さんが帰ってくるとお母さんに閉め出されても家の中に入れます
お母さん怒らないからです
おばあちゃんにお父さんの話を聞いてから、嫌いになりました
葵が産まれた時、お父さんは、男の子がよかったのに女の子が産まれたからガッカリしてたと聞いたのでした
葵は、自分が生まれたこと喜んでもらえなかったんだなと悲しくなりました
それから、必要なこと以外、お父さんと話さなくなりました
一緒に入ってたお風呂も入らなくなりました
葵は、お母さんが働いてたので保育園が開く前に保育園の裏側から調理師さんの休憩室で先生が来るのを待つこともありました
お迎えは、いつも最後
お父さんが迎えにくることは、なかったです
お父さんの嬉しそうな顔を見たのは、年の離れた弟が生まれた時でした
やっぱりお父さんは、男の子がかわいいんだなぁって葵は、思いました
そんなに葵は、小学校に入ってからは、
学校から帰宅するとお米を洗い、洗濯物を入れて畳んでしまって、それから習い事へ
お母さんに褒めてほしくて一生懸命、家の手伝いしました
そろばん、お習字やりました
そろばんは、週に3日、歩いて通いました
習い事の帰り道は、途中まで友達と帰れるけど途中から1人なので、暗い道は、少し怖かったようです
葵は、お父さんがどんぶり茶碗にご飯入れて、水をかけて食べるのが嫌いでした
お母さんがおかずを作ってるのに、なんで?
平家の借家は、隙間風がすごくて寒かった
当時は、トイレは、和式の汲み取り式で、夜は、足が落ちないかと怖くて
葵の楽しみは、庭で飼ってた犬と遊ぶことでした
ドッグフードにお湯入れてあげると食べる時にフカフカ音がしてそれが面白くて、ずーっと見てました
突然、引っ越しが決まりました