昨夜の日テレ「行列のできる法律相談所」を観た。
この番組は、出演弁護士の意見が微妙に分かれるように、対象となる事例にスタッフが試行錯誤で手を加えている。
4人の弁護士の意見が、全く同一になったのでは番組上は面白くないので、ちょこっと設定を変えていって、意見が分かれるようにシナリオを作っているとの事だ。
だから、面白く、議論の対象となる番組ができているんだね。
さて、昨夜の事例の一つに
「会社の業績を上げたのに、減棒を言い渡された。訴えてやる!!!」
というのがあった。
(背景)
ある営業マンが、どうしても契約の欲しい会社の社長に直談判をして、なんとか契約をもらえた。
しかしながら、そのような捨て身の作戦では、万が一失敗した時に、会社にとって取り返しの付かなくなる損害を蒙るリスクもあるので、上司は「直談判」を禁じていた。
結果的には、うまく契約成立し、自社に多大の利益をもたらした。
その営業マンは、最初は社内表彰もされたが、その「捨て身作戦」が上司の知るところとなり「減棒」を言い渡せされた。
果たして、会社に減棒を撤回させる事は可能であるのか!?
(判決)
4人の弁護士も「減棒は妥当」、「撤回できる」というように評価が分かれた。
ただし、組織として業務命令に違反しているという点は、4人の弁護士は同調していた点が重要である。
(評価が分かれたのは、会社にもたらした利益と減棒のバランスについてのみである)
「減棒を撤回できる」とした弁護士も、「業務命令違反について何らかの処罰(譴責等)はあってしかるべきだろう」とのコメントであった。
さて、ここで重要なのは「業務命令を無視して、結果オーライで業績を上げてもダメ」という事だ。
理由は簡単。
(報告を受けていない事について)上司、会社が責任を取れないから。
近年ポピュラーな「業績評価システム」について、基本的なことだ。
「結果」のみならず「プロセス」についても正当に評価する必要がある。
でないと、内部統制もへったくれもないからね。
番組でも言っていたが、「業務命令を無視してでも成果を上げれば良いじゃん!」という輩は、自己責任を規範とする個人事業主となるのがよいだろう。
証券アナリストが企業を評価する基準は、将来の企業価値を生み出せる仕組みが合理的かどうかだ。
「マグレ経営」を標榜していたのでは、ギャンブルもいいとこだからね。
株式投資は本来、「投資」だ。
決して「投機」ではない。