2024年 2月 22日(木)


​進学実績の見方 その6

​みなさんこんにちは😃
だんご職人🍡です。
今回からいくつかの学校の進学実績を解析して、どのような大学に強いのかを私なりに解説したいと思います。
神奈川男子校で、聖光や栄光は上位大学ばかりなので、浅野からいきたいと思います。
ちなみに全て2023年です。なお、志望校の進学実績を見るときは最低3年、できれば5年見るようにしましょう。すると傾向が掴めてきます。
また、東大理Ⅲ、京大医学部、慶應医学部は日本の受験システムの中でもトップオブトップなため別記してます。

浅野(Y64) 募集要項上270名

東京一工 55名(理Ⅲ1名)
旧帝(東大京大除) 10名
早慶 195名 (慶医1名)
上理 90名  早慶上理 285名
GMARCH 119名
関関同立 1名
日東駒専 18名
国公立医学部 15名
防衛医大 1名
私立医学部 21名

総評
さすがこのレベルだとマス層は早慶となります。
東京一工55名+旧帝10名+国公立医学部(旧帝除)11名の76名に早慶合格者を考えると、おそらく170名以上/270名が旧帝一工+国公立医学部+早慶(+上位国公立)に進学してると考えられます。
合格大学や学部を精査すると、国公立は明らかに東大に特化してます。国公立合格者数は東大39名がトップで次が地元横国大20名となっており、東大志向の強さが際立っています。

文理はバランス型です。上位校は理系が強い学校も多いのですが、浅野はバランス良い感じです。
その結果かもしれませんが、医学部志向は強くありません。
医学部志向が強い学校だと東大が減って国公立医学部が増えてきます。
医学部総数も37名と学校のレベルを考えると多くはありません。
ただ同レベル帯の武蔵は以前お話ししたように医学部4名/170名ですから極端に少ないわけでもありません。

結論としては浅野は正に浅野らしく東大志向はあるものの全体的バランスのとれた難関進学校らしい進学実績だと思います。
バランスタイプなのでオススメのお子さんというのはないのですが、やはり東大志望だけど聖光栄光や開成麻布には届かないかなというお子さんでしょうか。
まさに浅野のポジションではあるのですが。
この前お伝えしたように来年入試から定員削減があります。この変化がどうでるかは7年〜10年後の結果となります。

続いてはサレジオです。

サレジオ学院(Y61 2/1) 卒業生数178名

東京一工 25名
旧帝(東大京大除) 3名
早慶 101名
上理 88名  早慶上理 189名
GMARCH  167名
関関同立 1名
日東駒専 25名
国公立医学部 4名
防衛医大 0名
私立医学部 6名

総評
サレジオは早慶上理とGMARCHでやや早慶上理が優位となります。
これまた推測ですが、半数以上が旧帝一工+早慶上理+国公立医学部に進学、30名〜40名はGMARCHに進学してるのでは?と思います。
卒業生数が少ないので目立たないですが、四谷偏差値61でこの進学実績はすばらしいと思います。

全体的には私立志向が強く、国立はバランス型。
ただし関東というか東京志向が強い合格実績となっております。
文理は学部詳細が出ていないのでなんとも言えませんが東工大と一橋が同数なことからバランス型と言えるかなと思います。
医学部志向は低いです。
ただし、2022年入試では国公立医学部現役1名私立7名でしたが既卒では国公立医学部3名、私立17名(2023年既卒は国公立1名私立0名)と波がありますので極端に医学部志向が低いわけではありません。

サレジオにオススメのお子さんは基本的に私学志向、東京の大学になんとしても進学したいという方。授業についていければ早慶上理が現実的なものになるというところでしょう。
さらにワンチャン難関国公立という感じです。
医学部志望に関してはもちろん全然無理とかではないんですが、医学部受験は情報戦でもありますので、学校の情報量として若干の不安があるかなという感じです。
この偏差値帯のお子さんであれば上目で海城(Y63)、下目で芝(Y60)の方が圧倒的に医学部に強いです。(これらの学校は医学部に強い学校の代表でもあります)

今回は難関校(Y60〜65)の2校でしたので、次回は上位校(Y55〜59)を代表して逗子開成を。中堅校(Y45〜54)は鎌学を以前紹介したので割愛します。代わりに地方進学校を代表して手前味噌ながら北嶺を解析してみます。
もし、この学校を解析してみせてというリクエストがありましたら、コメントかメッセージでお願いします🙇‍♂️
ここは!という学校は記事にしたり、返信でお伝えできればと思います。

それでは!