2024年 2月 21日(水)


​進学実績の見方 その5

​みなさんこんにちは😃
だんご職人🍡です。
大型連載となりました進学実績の見方シリーズ。
今回はなぜこれを始めようと思ったかのきっかけについてです。

中受はいろいろ情報仕入れてますが、県立高校入試は完全な素人の私。
この間、友人の娘(高校生)に久々に会いました。
どこに通ってるの?と聞くと地区No.1公立高校とのこと。
すごいじゃない!とその日は終わりました。
ちなみにその高校は私が落ちた高校です😅

で、ふと気になりました。進学実績。
私の頃は神奈川公立は基本的に学区制でした。
なので1番手校、2番手校が明確で、そこに落ちた子を拾う私立もある程度決まってました。
男子の横浜南部、横須賀三浦、湘南地区の1及び2番手校落ちは鎌学というのが基本です。
今は学区制ではないのですが、やはり地元志向であることは変わりません。

そこで調べてみると驚愕の事実が。
我が家の地区の1番手校の昨年の合格実績ですが、
卒業生数約270名 現役のみカウント
東京一工 1名 
旧帝 3名
早慶 39名
上理 42名   早慶上理 81名
GMARCH  259名
関関同立 8名
日東駒専 115名
医学部 不明
となっております。
ちなみに比較のため以前載せた鎌学の実績も載せておきます。
卒業生数募集要項上280名  現役のみカウント
東京一工 2名
旧帝 8名
早慶 49名
上理 47名 早慶上理 96名
GMARCH 244名
関関同立 14名
日東駒専 66名
医学部 不明
です。
いかがですか?
同じくらい、もしくはやや鎌学優位(どんぐりですが)といったところでしょうか。

公立校は女子もいるし、比較的現役志向が強く、安全志向も強いです。それに対して私立男子校は昔より減っているとはいえ、浪人上等!な方も一定数います。
その差が日東駒専にも現れているかなと思います。
それは既卒者の結果にも現れてます。

昨年の既卒者実績(既卒のみ)
旧帝一工 公立校 3名 鎌学 2名
早慶   公立校 7名 鎌学 28名
上理   公立校 10名 鎌学 32名
GMARCH 公立校 38名 鎌学 149名
日東駒専 公立校 12名 鎌学 115名

ご覧の通り鎌学は浪人して一段上の学校を目指しつつ、後がないので、上位層はGMARCHを、中位層は日東駒専を押さえているのがわかります。

今回の比較、別に私が昔のリベンジをしたいわけではないんです。
次のデータをご覧ください。
これは30年前。1993年のこの公立校の進学実績です。

卒業生数447名 現浪合わせての数字です。
東京一工 25名(理Ⅲ1名)
旧帝(東大京大除) 10名
慶應 27名
早稲田は不明
他に国公立医学部複数名

もちろん人数が桁違いに多いですが、東大10名というのは今の基準でもインパクトあると思います。

そして何が言いたいかというと、高校3年間で難関大学に入るのがだんだんキツくなっているということです。
今の大学入試はとにかくやらなければならない量が親世代の頃と比べてはるかに多いです。(これは中受にもいえますが)
この地域は特性上あまり他地域の公立に流れたり私立に流れたりしない地域です。
その不動のトップ校がこの状況です。
公立校でも都立日比谷や横浜翠嵐、大阪北野や札幌南など全国的にも名の通った素晴らしい実績を上げている学校もありますが、大都市を少し外れるとかなりキツイ状況があることを実感しました。

中受が全てではありませんし、万人に勧められるものでもありませんが、この現実もまた知っておいて志望校選びをされるのがいいと思います。
第一志望落ちたら公立でいいやとか、安易な撤退などは後で後悔することもありえますので熟慮されることをお勧めいたします。

次回は具体的な学校別進学実績の考察を行ってみたいと思います。
それでは!