2022年 9月 21日(水)


偏差値って



みなさんこんにちは😃
だんご職人🍡です。
今日は怒涛の3本目です。(コツコツが苦手でまとめてやる癖にKにはコツコツやれという毒親💦)
さて、表題の偏差値です。

実は私は昔から世の中の多くの人がこの偏差値というものを誤解してるのではと思ってました。
今は2月の勝者でも語られていますので、理系出身じゃない方でもご存知の方が多いとは思います。
ですが、改めて偏差値について考察してみたいと思います。

今回はいわゆるテストの偏差値についてであり、また基本的に正規分布する集団であることを前提としています。

よく昔から、あそこの大学の〇〇学部は偏差値60とかあの中学は偏差値70だからすごい!とか言いますが、中受生の保護者以外はあまり知らないことがあります。

それは偏差値とは①母集団によって変わること②相対的評価であること③標準偏差に影響されることです。

①の母集団によって変わるというのはわかりやすいと思います。中受生の保護者でしたらサピオープン、四谷合不合、首都圏模試で同じ学校でも偏差値が違うのはご存知ですよね。
これは母集団が違うからです。最難関から難関校を狙う生徒が多いサピオープンに対し中小塾の生徒や中堅校から中位校、下位校を狙う生徒の多い首都圏模試では偏差値は上ぶれします。いろいろ説がありますがサピ=四谷+10=首都圏+20といったところでしょうか。
これは高校受験や大学受験でも同じです。
学力上位層が中受で抜けた層でなおかつ公立中学下位層も受験する高校入試では偏差値は上ぶれします。(四谷+15とも言われます)
ですから木下医師とジャガー横田さんの息子くんが高校入試で入った学校は中学入試で四谷50位、高校で60以上というのは別に高校が難しくなったわけではないのです。大学受験でも理系と文系の偏差値においても同じことが言えます。理系は文系と比べると学力上位層が多いため偏差値は下振れします。
つまり文系の偏差値60と理系の偏差値60では同じ予備校の模試でも難易度は違います。

②の相対評価であることが中受における偏差値上昇が難しい所以です。母集団が同じ場合、皆が同じように学力を上げた場合偏差値はいつまでたっても変わりません。これが勉強しても勉強しても成績が伸びない理由です。
6年生の夏休みになると、塾の授業数も多くなり、普段あまり勉強しない子も勉強量が増えます。
そうすると短期記憶が効く9月の模試ではこういった子は一気に偏差値が上がることがあります。コツコツやる子は急激に伸びるわけではないので相対的に偏差値は下がります。これが世に言う夏の成果は9月に出ないの正体だと思います。
普段やらない子は9月の模試でいい結果も出て油断してまたやらなくなる。そうするとその間コツコツやっていて9月の模試の結果に心折れてない子は10月11月の模試で偏差値があがるというわけです。
ちなみに12月の模試は過去問対策により志望校に特化した勉強をしてる上、他流試合が多くなるため母集団が今までと変わり偏差値の波が大きくなることが推測されます。

③の標準偏差とは簡単に言うと点数のばらけ具合です。
点数が大きくばらけている場合、極端に高いもしくは低い偏差値は出にくくなります。
逆にばらつきが少ないとそこから大きく外れると偏差値はすごく高くなるもしくは低くなります。
極端な例で言うと100人中99人が0点、1人が100点だと100点の偏差値は約150。逆に99人が100点で1人が0点だと偏差値は約-50(マイナスです)になります。中受だと出にくいですが、大学受験だと私も昔駿台模試(何模試かは忘れました)で生物偏差値90を取ったことがあります。たしか平均点が20点台で70点位だったと記憶してます。(生物だけ得意なんです)

というわけで、この時期、中受保護者の方は②を頭に入れてほしいんです。
お子さんの模試の偏差値が下がるのは別にお子さんがサボってたわけでも、他の子に比べてがんばりが足りないからでもないんです。
むしろ今までコツコツやってきたからこそなんです。
だから慌てず焦らずイラつかず、結果をのみこんじゃいましょう😉