2022年 9月 13日(火)


2月の勝者


みなさんこんにちは☀️
だんご職人🍡です。
今回は今までのブログでも時々引用させていただいていました、「2月の勝者」についてお話しします。

中受生の親なら知っている方も多い(ドラマから知った方もいらっしゃるかもしれません)、中学受験をテーマに塾講師と生徒、そして親の葛藤や成長を描くマンガです。
特徴は非常にリアルな生徒と親、塾講師といった登場人物です。
みんなができる子なわけではなく、鉛筆サイコロ🎲で答えを埋める子、親からのプレッシャーでカンニングしてしまう子、成績が落ちていきついには転塾(に近い状態)になってしまう子。親も親で理解のない夫にキレて名言「課金ゲー上等!!」と言い放つ母、子どもに過量な負荷をかけて島津るという言葉を産んだ父、更には子の幸せを願ってのはずの受験だったはずが、子への虐待につながり、結果子の心を壊してしまった母。
マンガだからデフォルメされたわけではなく、実際にいる親達を、生徒達を、塾講師達を描きデータも綿密でよく取材して描かれています。
もし、マンガなんて読まないという方、まだ読んでないという方いらしたら、是非騙されたと思って読んでみてください。

我が家もそうだったのですが、6年生になる前に読みはじめたことで、これから受験学年の1年間がどうなるかをシミュレーションできます。
そして、塾との面談でも先生から言われたことが、黒木先生が言っていた言葉「子どもと喧嘩しない」など、これも言ってたな、あれも言ってたなとなり完全に我が家のバイブルと化しました(笑)

さて、2月の勝者冒頭の名言
「君たちが合格できたのは、父親の経済力と母親の狂気」は元は開成の校長先生の言葉らしいですね。

他にも名言のオンパレードですが、私だんご職人🍡が思わず涙した😭名言をいくつかご案内いたします。(ネタバレを含みますのでご注意ください!)

まずは
「残りの50日は人生の中で5本の指に入るくらい熱い50日です!」
12月の模試が終わって最後の保護者会のクライマックスで黒木先生が保護者達を煽るセリフです。
自分の受験を振り返ると、確かにあのひりつくような緊張感、時に悲壮感さえ感じるクラスの雰囲気。
あの50日なり、2ヶ月、更には1年を経験したことは私にとって財産でした。前回お話ししたように、中受をはじめその後の受験生活はなかなか苦難の道でしたが、その後大学受験や国家試験の勉強通しても5本どころか3本、なんなら最も熱い日々だったかもしれません。

次に
「最初からそうだったんだよ、僕達が子育てでめざさなきゃいけないことは。つないでいた手を離しても1人で歩けるようにすることだったね」
女子学院(JG)を目指す不登校の女の子まるみ。受験には調査書があり、不登校だと3はつかないと母が知り、まるみを傷つけないようにJGを諦めさせようとする母。まるみにとってはJGは大切な親友と約束した地。まるみはJG合格のために今自分ができることをと、迫る恐怖心を振り払いながら教室へと向かいます。

まるみが不登校になった要因の一つが両親が無理矢理学校に行かせようとしたことでした。それ以来両親はガラス細工を扱うようにまるみに接してきました。でも、まるみはいつまでもうずくまり、震える幼女でありません。自らの足で、自らの意志で自分の未来を切り開こうとしているのです。
このセリフは不登校の要因となったまるみの父のセリフです。自らのミスで子どもを傷つけてしまったが故に過保護になってしまった。でも、本当に子どものためを考えるなら、自らの人生を切り拓く力を養うこと、そして歩きはじめたらそれを見守ることが大事なんだとまるみの両親は泣きながらJG挑戦を応援することを決意します。
書きながら涙が溢れます🥲

もう一つ
「俺の2月の合格で、心からの笑顔にさせるから!」
これは家庭崩壊の危機にある島津家の順のセリフです。両親が別居、金銭的に私立は厳しい。でも開成の問題に挑戦したい!そんな島津親子に黒木先生は開成に奨学金制度があること。他に都立大石山(小石川)というトップ校があることを提案。
そんな順が見つけてきたのが愛知の全寮制海王(海陽)の特別給費生。授業料も寮費も無料(実際は食費はかかります)。ただし偏差値は開成に迫る70。
ですが、順はそんな難関に見事合格します💮
でも母はもし開成に落ちたら順は迷わず海王に進学するのがわかってますから、喜ぶものの心は複雑です。順はそんな母の心がわかるので、「「おめでとう」って言葉を泣きそうな言葉で言うなよ」と言ったあと、冒頭のセリフを言います。小6ですよ!
「花恋は女王になれるところでしか輝けない」と言った黒木先生に続き、ホストか!とツッコみたくなりつつも、順の優しさと覚悟が滲み出た言葉にやはり涙が出ます。


最後に
「2月1日本番その日まで学力は伸びます」
さらに
「学力は受験が終わるまで伸びます」
そうです。子どもが伸びる力はどこかで止まるものではないんです。受験が終わるまで、なんなら受験が終わってからだって伸び続けるんです。我が子の成長を親が信じなくてどうするのか?
我が子を信じてどしっと構えなさい。そう黒木先生から言われてる気がします。

他にもたくさんの名言が飛び出す「2月の勝者」
我が家ではKも愛読してます。子どもに読ませるのは賛否あるかと思いますが、これを読んでKのなかで受験に対する心構えというか、どんなことがこれから待っているのかを理解したと思います。

これから中学受験を考えている保護者の方はぜひ読んでみてください。特に保護者の方が中学受験されてない方は、中受って子どもがかわいそうとか過酷すぎるかもと思っているかもしれません。
これを読むと過酷ではあるが、子ども、親、塾講師の三位一体となった成長を促すためのスポーツ、いや、武道のような感覚になります。
おそらく中学受験への見方が変わります。

ちなみに私の推しは桂先生と加藤匠くんです。
匠くん海城受かってほしいなぁ。

それでは、また🍡