私の永遠のアイドル
山口百恵

そんな山口百恵が出演したドラマ
「赤いシリーズ」は山口百恵と宇津井健がシリーズの顔だった。

オリジナル脚本のテレビドラマ。人気絶頂にあったアイドル歌手の山口百恵が出演しており、そのほとんどの作品で主役級の扱いとなっている。

その中の『赤い運命』をYouTubeで視聴した


『赤い運命』主演 宇津井健
キャスト 山口百恵、三國連太郎、岸田今日子、前田吟、有馬稲子、秋野暢子、南條豊ほか
主題歌 山口百恵「赤い運命」


そんなこんなで『赤い運命』を全話観た!映像も意外とキレイでびっくり。懐かしさでいっぱい、要らない(?)シーンは飛ばし飛ばし…それでも十分に堪能ほっこり
てか、全28話もあったアセアセあせる


「赤い運命」は、百恵ちゃんと三國連太郎さんの絡みのシーンがとにかく好きだった。45年も経ってるのに、最近のドラマより断然楽しめた。

百恵ちゃんの歌う主題歌も心に染みるし…。

1話が終わると2話が始まるので、最終話までその流れで観れてすごく良かった。この「くすぱんだ」さんのチャンネルでは、赤い疑惑も全話UPされているもよう。しかし、赤い運命のように連番で観られないので2話で挫折w



オススメの動画「赤い運命」はこちら↓




サクッと紹介
宇津井健主演、山口百恵の『赤い運命』



吉野信人は元検事の父・吉野剛造と養子である俊介と暮らしているが、実は17年前の1959年9月26日の伊勢湾台風で名古屋の実家に出産の為に帰省していた妻・世津子と生まれたばかりの赤ん坊・いづみが行方不明になっており、あと3ヶ月で死亡扱いになる状況であった。

そんなある日、元検事・剛造を取材した記者は、剛造の生き別れになった孫の話を聞き、新聞記事にする。


そんな折、白百合園という孤児院が火事になり、その混乱により若杉京子と青山圭子の身元を示す証拠品が入れ替わってしまう。


記事を読んだ白百合園の保母は、身元を示す証拠品から青山圭子が吉野いづみであると気づく。





そして二人の娘はちょうど同じ日に、圭子はいづみとして吉野家へ、京子は直子として出所したての島崎へと入れ替わって引き取られて行った。


島崎栄次は、信人が養子として引き取った息子の父親を殺した男だった。



長い刑務所暮らしで心が荒み切っていた島崎栄次は直子に冷たく当たるが、直子は実の父親と信じて必死に尽くす。




父のジャンパーの袖口に血がついていた。父は転んでケガをしたと言った。




そして殺人事件が起きた。のちに錦戸堀殺人事件と呼ばれる学生殺し。担当検事に吉野信人が命ぜられた。聞き込みによるとサングラスをかけたガタイのいい中年の男と若い男が言い争いをしていたとの目撃証言を得た。





白百合園の理事、大竹家へ吉野信人はいづみが世話になったお礼を兼ねて挨拶に行くと

そこには妻、世津子がいた。15年前から記憶を失い、今は大竹由美子という名で、結婚し子供が2人いた。





吉野信人は、島崎栄次が気になり直子の家に立ち寄った。
直子「父に何か?父がまた何かしたんでしょうか?」
吉野信人「いや、そんな事はない」
直子「だったらやめてください、罪の償いも十分に済ませたはずです。そのために17年も刑務所に入ってたんでしょ?父が可哀想です。17年経って自由になった父をどうしてまた追い回すんです?帰ってください」
ひたむきな目が信人の心を刺した。




錦戸堀殺人事件の容疑者に島崎栄次が浮かぶが証拠は見つからず、警察は別件逮捕する。

島崎栄次「直子!俺は何にもやっちゃいないんだ!!」



直子「父を逮捕させたのはあなたですね!あなただったんですね」





島崎栄次「お前このまま俺が帰らない方がいいと思ってるんだろ?」
直子「お父さんは無実です。信じています。お願い、何にもしてないって言って!」





吉野信人は、島崎直子の取り調べを行った。
吉野信人「君はそのジャンパーを捨てた意味もわかってるはずだ。」
落ちると、信人は思った。父親を庇おうと思う気持ちが純粋であればある程、耐えられなくなる時がくる。この娘から真実が語られるのを期待した

直子「どうして父が人を殺したと決めつけることができるんです?」
吉野信人「本当に君はお父さんは絶対に犯人じゃないと信じているのか?」
直子「信じてます。あたしが信じられるのは父しかいません」
今、目の前に娘が我が子とも知らず、信人は島崎栄次という男にかすかな羨望を感じていた。




島崎栄次「信じるってあいつがですか?」
弁護士「検事の前でハッキリそう言い切ったそうよ」
島崎栄次「…嬉しくて涙が出そうになった」
弁護士「あの娘に対して恥ずかしくない?胸を張って自分は何にもしてないって言い切れる?あの娘のためにも嘘をついちゃいけないわ。あの娘ははっきりと信じられるのはあなただけって言ったのよ」




本人が犯行を否定しそれを覆すだけの証拠が無いことから不起訴となり釈放された島崎栄次だった





その夜、島崎栄次が発熱し、寝ずに直子は看病した。島崎栄次は夢を見た。満州の夢だった。
島崎栄次「考えてみれば、あそこでくたばった方が華だったかもしれねぇ、馬鹿だな、ほっとけばあのまんまいっちまってたかもしれないのに」
直子「あんまり勝手すぎます、17年も放り出しといて、急に出てきたと思ったら今度は死んだ方がいいだなんて、今お父さんに死なれたら…あたしはどうしたらいいんです!」
島崎栄次「馬鹿だなお前は…」


直子「お父さんは気にしないでゆっくり体を休めてほしいの!」
島崎栄次「直子…あの人殺しが俺だったらどうする?そうさ…アレは俺なんだよ。殺す気はなかったんだよ。だけども錦戸堀で若い男をぶっ飛ばしたのは俺なんだよ、どうする?それでも俺を庇ってくれるか?」
直子「それでも構わない、だってたった1人のお父さんだもの」




しかし白百合園にまで刑事にやって来た。そして子供たちに嘘をつくなと叱る直子、白百合園で働く資格がない、辛いと悩んでる姿を島崎栄次は隠れて見ていた。





島崎栄次は、直子にネックレスをプレゼントする。
直子「初めてお父さんが買ってくれたんだもの、大切にするわ」





島崎栄次は、直子のために出頭した。直子を騙し続ける自信なくなったと言う。綺麗な体になって直子の元へ帰りたいと言った。






大竹由美子「ほくろ…」
蘇りつつある大竹由美子の記憶は、吉野いづみと島崎直子の運命に決定的な瞬間をもたらそうとしていた




島崎栄次「綺麗な体で戻るまで待っててくれ」
直子「ずっと待ってるわお父さん」





島崎栄次「お前みたいにいい奴がなんで俺の娘なんかに生まれたんだ。白百合園なんか行かなきゃよかった」
直子「お父さんに会ったこと後悔してないわ、お父さんに会えて良かったと思ってるわ」




信人は大竹由美子の表情で、記憶が戻ったと確信した。
そこで娘を会わせるが…その娘は違うと大竹由美子は言えなかった。




そしてついに、いづみと直子が入れ違っている事実を吉野信人に話す。しかし、真実が分かれば悲惨な目に遭う島崎栄次と、今引き取っているいづみのために今の状況は変えられないと信人は言った。
吉野信人は、妻と娘の姿を見守っていた。





大竹由美子の夫は、早く本当の親子に戻すべく、島崎栄次に事実を伝えてしまう。島崎栄次は、刑務所に入っているうちに直子を取られてしまうと心配する。





初公判で、島崎はすべての自供を覆した。
島崎栄次「娘はまだ高校生なのに何度も引っ張り出して尋問するんです。娘を守るために仕方なくウソの自供をしたんです」





島崎栄次「直子…誰が何と言おうとお前は俺の娘だからな…」






錦戸堀で、4月23日、夜の10時ごろ殴られて傷つけられた若い男が病院に駆け込んだ事を知る。




島崎は、弁護士に拘置所で聞いた話を仄めかす。
さらに、直子に島崎は満州でいた時の話をし、特に上に立つ奴らが信じられなくなったと言った。
直子「あたしだけは信じて、あたしもお父さんを信じるわ」





島崎栄次「直子、俺はもうじきお前のところへ帰れるんだ!そのためだったら何だってやってやるぞ」




検事側の証人に島崎直子が現れた。ジャンパーについていた血が、流れて袖口につくほどの傷に見えたか尋ねられた。
直子「はい、そう思いました、父がそう言ったからです」
吉野信人「被告人がウソをついたと思いませんか?」
直子「思いません」
弁護側の反対尋問がはじまった。
弁護士「つまり、被告人は錦戸堀で殺人事件があったと知り、その犯人は自分だと思い込んだのであって、被害者が果たして自分が突き飛ばした相手かどうか確認していなかったわけですね」
直子「そうだと思います、本当の事はわかりません。」
弁護士「では被告人が一切の自供を覆したことについてどう考えますか?」
直子「本当の事は、あたしにはわかりません。でも父が否定するなら私は父の無実を信じます」




さらに、若い男が病院に駆け込み、治療費を払わずに消えてしまったという看護師の証言もあった。





島崎栄次「もうじき帰るからな、待っててくれよ」




直子「お父さん、私ひとりぼっちよ、だから早く私のところは帰って来て」
島崎栄次「負けてたまるもんか、待っててくれよ」




判決の日、
誰の目にも島崎栄次は有罪に見えた。しかし、本人の犯行となる合理的な疑いを証明出来ないとして無罪となった。






直子は千葉に移り住む事になった事を吉野信人に報告する。

直子「検事さんのおかげでここまでこられた気がします。だからひとことお礼を言いたくて、ありがとうございました」






信人は直子を見送った。

吉野信人「いづみ〜!」

娘の名前を叫んだが電車の音に遮られた。






その頃、大竹家では由美子が直子にかかりっきりになってる事を気にして大竹の夫が吉野信人の父親にその事実を話してしまう。
吉野信人「気づいた時にはもう遅かったんです」
剛三「何が遅いんだ!許せん!17年も待ち続けた孫が島崎の娘だったとは…」





吉野信人は、覚悟を決めた。老い先短い父のために真実の孫と対面させなければならないと、島崎に頼むために千葉へ向かった。だが、そのために直子に真実を告げなければならない。




直子「何しにここへ?」
吉野信人「君の顔を見たくなったと言っても信じてもらえないかな?」
今、父が口に出せる精一杯の愛情表現だった。何も知らぬままにその愛情を感じ取る娘であった。
今なら言えると信人は思った。




しかし、島崎栄次が漁から帰って来た。





島崎栄次「何しにここへ来たんだ?」
吉野信人「あの子は私の娘だ」
島崎栄次「直子…検事さんお願いだ…直子を俺から取り上げないで下さい」
先に土下座して頼むべく相手であった。



父は我が子に背を向けるしかなかった




島崎栄次「吉野のいう事は全部ウソなんだから話を聞いちゃダメだぞ」

東京から電話が入った。吉野剛三が危篤状態に陥ったという。剛三が君に会いたがっているとだけ伝え、信人は直子を病院に連れて行った。




吉野信人「お父さん、いづみですよ!あなたの本当の孫ですよ!わかったんだ!おじいちゃんにわかったんだよ」
直子「おじいちゃん…?」












吉野信人
「許してくれ、この私を許してくれ。お前が私の本当の娘だ。白百合園の火事の晩、2人の身元を示す物が入れ違ったんだよ。私がそれを知った時にはもうお前は島崎の娘の…」
直子「信じません!あたしの父は片貝にいる島崎栄次です」
吉野信人「そのほくろをお前の母親が覚えているんだよ。」
直子「あたしのお母さん?」
吉野信人「そうだ…私の妻だった人だ。その人は今、大竹由美子になっている。吉野いづみはお前なんだ。お前が私の娘だと知った時、私は島崎を取り調べ告訴する立場だった。しかも島崎の娘が私の子どもという事になってた。すぐにお前を島崎の手から取り戻したいと思ったよ。しかし、私は出来なかった。島崎栄次に人間の心を取り戻したのはお前だ。島崎の娘、いづみに家庭の味を教えたのは私だ。もしあの時真実が明るみに出れば、2人の心はズタズタに引き裂かれるのは目に見えてた。間違っているかもしれない。でも私はこの道を選んでしまったんだよ。そしてこの道はこれから先も続くんだ。恨んでくれてもいい、もう引き返すことができないんだよ。お願いだ、分かってくれ」

それはまさしく信人が自ら選んだいばらの道であった。そしてそれは実の我が子をも巻き込む新しい運命の道であった。



文字数オーバーのため
YouTube第16話へつづくアセアセ





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