こんばんは、そろそろチリアウト系が恋しくなり、
このアルバムを選びました。
●Simple Things / Zero 7 ('01) 評価★★★★
ナイジェル・ゴドリッチ(Radiohead,Beck,Travis等のプロデュー
サー)、ジャイルズ・ピーターソン(Acid Jazzムーウ゛メントの仕
掛け人)のプロデューサー2人ユニット。イギリスです。
音はマッシヴアタック、レディオヘッドあたりのアンビエントさに、
ラウンジミュージックの心地よさが混ざったような感じ。
インスト半分、ヴォーカル半分という構成。しかもヴォーカルは
ゲストミュージシャンで4人が歌っています。
お勧めは①②③⑤⑧⑨。①はMozezという男性ヴォーカル。
この人カナリイイ声してます。音はルパン3世の挿入歌でかか
りそうな渋い曲。怪しい雰囲気が心地よい非常に良く出来た曲
です。初めて聴いたとき思わず身を乗り出しました。一番のお
勧めです。②はインスト。ノスタルジックなラウンジミュージック。
心地よく聴いていたら、曲調が変わり、怪しい音に。どこかで聴
いた音に似ている?DovesのFiresuiteのコード進行と同じ。
ほぼ同時期に出ており、偶然なのでしょう。でもカナリにんまり
してしまいました。③はシングルになった曲。今度は女性ヴォー
カルでアコースティックな曲をアンニュイに、演奏に溶け込むよ
うに歌います。コーラスがとても心地良いです。⑤は再びMozez
がヴォーカルをとります。カナリ渋いゴスペル風な曲をソウルフル
に歌い上げます。バックの演奏が絡み崇高なイメージに感じます
ね。⑧は別の女性シンガー。この人もアンニュイに更に軽い感じ
で歌っています。バックのメロトロンがレトロで心地良いです。
⑨は60年代の映画音楽を思わせるインスト。耳にすんなり入って
来ます。
このアルバムは大人のラウンジミュージック。最近では最高の
BGMです。しかしBGMにしておくのにはもったいないくらい、存在
感があります。さりげない渋さ、心地よさはやはり大人の音楽です。
ふと、日頃の音に嫌気がさした時、これを聴けば心安らぎ、その心
地良さに手放せなくなるアルバムだと思います。