WEB個展 第71弾 寺田御子のうた 五首 | 青木瑛の書道日記

青木瑛の書道日記

アラフォー書家。
お仕事御依頼はメッセージを!
様々な分野の皆様との御縁を大事にし
今日を生きております。
読者登録大歓迎です。
専門は漢字書と近代詩文書です。
他にもFB・ツイッター・
インスタやってます。

 

先日、写真家の福島裕二さんの
ギャラリーで開催されていた
官能短歌写真展を
観て来ました。


まさかの寺田御子さんに
声かけられ暫し話を。
その際に、
「後日、書いてみようかねぇ」と
口走ってしまい
「出来なかったらゴメンね」とも
言いましたが
帰宅後にイメージを
膨らませてました。
言ってしまった手前
何としてでもと。w

サイズは全て色紙
墨は濃墨(のうぼく)と
淡墨(たんぼく)で
両方とも鈴鹿墨。
筆はすべて小さめの
羊毛筆です。

いつもなら
気持ちをのせて
グイグイ書く作品が多い
私なのですが
今回は細めの線を主にして
顔に似合わず繊細に
書いてみました。

正直な所、書いていて
色んな意味で心臓が
バクバクしました。
体は正直って言うけど
ホントですね。💦

企画としては
非常に良い物だったので
第二弾もありそうですね。

書いた歌は以下の通りです。

 

 


満月が きみのからだの 凹凸に
作る影には 引力がある

 

 


貸していた 傘はあげるわ 
そのかわり 悲しい顔とか 
しないでいてね

 

 


ベランダの 四角い空を 汚す雨
ねぇ今だって 触れていいのに

 

 


浅瀬から 手を振るきみに 
溺れたら ひとりの夜を 
泳ぎ切れない

 


すり減った ガラスの靴で 
駆ける夜 夢見る頃を 
過ぎたとしても

これを持ちまして
今年のWEB個展は終了とさせて頂きます。
この1年、多種多様な
作品をと思い、色々と制作や
試作をしてまいりました。
なかなか大きな個展としての
発表が出来ず歯がゆい中で
表具をしていない、
いわゆる「まくり」の状態で
載せるのは如何かなぁと
思いました。

いずれにせよ「次に向けて」の思いで

勉強させて頂きました。
次の神のみぞ知る個展は
いつになるやらですが
その時までお待ち頂ければと。
(誰が待ってるんだって話ですが)

お付き合い頂き
ありがとうございました。