聖者なんていないので

誰かや何かを悪く言うのは当然だ。

人間はいくら飾ろうとそうなのだから仕方ない。

それをするなと言う事は

魚に泳ぐなと言うのと同じ事だ。

馬鹿馬鹿しいよ。
もう随分前に終わったのに…

決別の歌も作ったのに…

夢で再会なんて…

何処ぞのつまらないドラマみたい…

もう会うことも

声を聴くことも

指先の会話すらできないし

それでいいと思ってた。

だけど、あたしの意識のその奥の思い出や

名前の判らぬ領域達がそれを許してはくれてないのかな?

幸せだった。

夢は幻と同じだけれど

それでも幸せだった。

世界で一番愛した人。

それがあの人の名前。

あたししか知らない唯一つの貴方の名前。

あたしの名前は?

もうあの人の中から消えてしまっているのかもしれない。

それでもいい。
考えも纏まっていないのに、ただ思ったこと。

同じような価値観を与えられた人間達が世界中から集まり多国籍な集会が開かれようとも

それは狭い世界でしかない。

視野が広がったと思うのは錯覚ではないのだろうか。

宗教に盾つくだなんて畏ろしいことはしないよ。

別段深くも無いただの疑問だよ。