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初めてのアルバイトの話です。
高校生の頃、自分のワガママが元で部活も勉強も友達や先生とも、なにもかもうまくいっていない時期がありました。学校を辞めれるものなら辞めたいと、ずっと思ってました。親には高校だけは卒業するようにうるさく言われていたので何とか卒業し、色々あって今に至ります。
単調な日々に刺激を求めるのは今も昔も変わらないようで・・・。
当時、近所にお米屋さんがあって毎週日曜になるとおっちゃんが御用聞きに来てました。おっちゃんの話し方は特徴があって、ワタシはときどき家でものまねして家族から笑いをとってました。
ある日母とおっちゃんがしゃべってるのを聞いてると「バイトを探してる・・・」みたいな会話が聞こえてきました。
何を思ったのかワタシはその場に行き、「バイトしたい。」と、おっちゃんに頼んだのがきっかけでバイトすることになりました。
毎日じゃないけど学校帰りや日曜日に出勤してました。
お米屋さんでは、精米したお米を袋につめてお店にならべたり、レジや接客もさせてもらいました。
慣れてくると、お店で一人で居ることも多くなりました。
日曜にはおっちゃんの息子さん(ワタシより1才年下)がお店に来て、よくしゃべってました。
息子さんは定時制の高校に通っていてワタシが通ってた高校の男の子に比べたらすごく大人びて見えて、だんだん好きになっていきました。
彼女がいると知っていたので告白もせず、いつの間にかほのかな恋心は消えていきました。
今会えるものなら会ってみたいなぁ・・・。良いパパさんになってるんかな???それとも・・・??
おっちゃんは愛妻家で時には厳しく、時には癒し系キャラで良くしてくました。高校の思い出としてこの年になってもちゃんと覚えてます・・。おっちゃんにも会いたいな~。お店がもうないし、どこに住んでるかも分からないし・・・。
今と違ってお金の執着がそんなに無かったころ、手に入れたのはお金だけじゃなかったんですね・・・。