現在、中学3年生のジェンダー娘。

今のところ元気に学校に通っていますが、過去こんな事がありました。

 

中学1年生の時、

見た目も中身も少年みたいな娘の友達はほぼ男子でした。

そんな中で、初めに仲良くなったクラスの女の子M子

彼女は

 

「女子苦手~。男子のが気が合うの私。

だけど、ちい(娘の名)だけは話しやすい。」

 

と言って、お互いの家にも遊びに行く仲だった。

しかし、突然の無視から、最終的にクラスの女子からハブられた娘。

当時、他の女子とも話していたが、基本遊ぶのも話すのも男子が多かった娘も、クラスの女子からの悪口と悪意あるシカトにかなりメンタルをやられていた。

しかし人前では弱みを見せない娘は、学校でも無理をしていたのだろう、家では結構荒れていた。

 

未だに、その子が突然無視し、悪口を吹聴した理由は不明だが、”多分嫉妬だろう”と他の人が教えてくれた。

 

その子はどうやら本当は男の子といるのが得意ではなかったようだ。

その子が単独で男子と話しているのを見たことがないと。

もしかしたら、無理して娘と居たのかもしれない。

 

だとしても、その時その子がしたことと、クラスの女子にされた仕打ちは、私の中で悲しい記憶として消えずにいる。

娘は”もう別にいいよ”と言っていたけどね。

 

2年に進級する時、担任が配慮し、その子とは別のクラスになり、他クラスだった娘の仲良しの子達を一緒のクラスにしてくれた。男子も女子も。

ジェンターな娘を敵視する人もいれば、仲良くなってくれる人もいる。

1年の時、同じクラスだった女子も数人、2年で一緒のクラスになったが、娘自身のことを知ってくれたようで、2年では普通に仲良くなることができた。

陰で色々言われていた誤解も徐々にとけていったようだった。

 

M子ママとはそれ以来、疎遠になっている。

もともと子供を通して連絡するくらいの仲だったので、困らないが、学校で会うととても気まずい。

 

すぐ泣くM子は被害者に見えるし、人前で弱みを見せない娘は加害者に見える。

向こうの親は、娘がいじめたと思っているようだった。

そうかもしれないし、ちがうかもしれない。

ほんとうのところはよく分からない。

子供は自分に都合がいいように話すし、

親はどうしてもわが子の肩を持ってしまう。

本当のところはどっちが悪いか分からないが、

先生が娘に配慮した経緯を見ると、どうやらM子に原因があったようだった。

 

娘が学校に行きたくないと言って休んだ日、担任から夕方電話がかかってきた。

コロナ化だったこともあり、表向き体調の面を気にして連絡をくれたようだったが。

 

その時にひと言聞いてみた。

 

「最近、学校での娘の様子はどうですか?」

 

先生は

 

「かわらず勉強も頑張ってくれてますよ。」

 

としか言わなかった。

 

「そうですか。分かりました。明日は学校行けそうです。」

 

と、私もそれだけしか言わなかった。

 

しかし、先生はそれで察したのだろう、2年に進級後、先生と保護者会で会った時に

 

「今のクラスはどうですか?」

 

との私の問いに

 

「お母さまも色々心配されたと思いますが、今は毎日楽しそうにしています。」

 

と言ってくれた。

 

私もそれで十分だったので、

 

「それなら良かったです。今年もよろしくお願いします。」

 

と伝えた。

 

何があったかなどの話は一切話していないが、学校に無事に通えてるだけで嬉しい。

 

ただ、それ以来、女子の友達が家に遊びに来ることに抵抗がある。

手のひら返しがこわくてね。

 

親から見ると、娘は配慮が足りないし、言葉もぶっきらぼうで共感力も低い。

繊細な女子を傷つけやしないかハラハラしちゃいます。

 

それでは本日の一曲

堂村璃羽

「最低な私」