「共感モンスター」
という言葉を初めて耳にした時、
今まで漠然と抱えていたモヤモヤが
この言葉を聞いて腑に落ちた。
会社の課長(59歳女性)は常に人を批判して生きている。
悪口は日常茶飯事なのだが、
度々起こる”共感の強要”
「凪さんもそう思うでしょ!!」
これはもう、価値観の押し付けに他ならない。
「共感」
とは他人の意見や感情が、たまたま自分の感情と同じで自然に起きるもの。
「強要」
とは、自分はそう感じていないのに無理に要求すること。
課長の場合、もはや共感の押し付け(強要)
「共感モンスター」
そしてもう一人同じ職場のIさんは
タイプが違う共感モンスター。
ひと回りくらい年下の人懐っこいIさんは
被害妄想的思考の人物。
可愛いが、はっきり言ってめんどくさい。
「同じビル内の別会社の若い女性社員さんににらまれました~」
とか
「この前、子供のお迎えの時、自転車倒しちゃったら、周りのお父さん達数人が駆け寄って助けてくれたんですけど、他のママ達に嫌な顔されました~」
とか
これは単なる報告ではなく、聞き手に
「大変だね」「気にしない方がいいよ」
などの返答待ちをしている
タイプの違う”共感モンスター”
Iさんは家庭の込み入った話も、たいして親しくもない私に普通に話してくる。
「前の旦那が養育費払わなくて~」
「母がヒステリーで~」
「妹が育児放棄で~」
等等・・・。
「凪さんどうしたらいいですか~?」
これが彼女のコミュニケーションの仕方なのか?
私なら、こんなプライベートな話、会社の人には話さないが
。
本当に悩んでいるかどうかも疑わしい。
それこそ、自分が大変だと共感してほしいのかと勘繰ってしまう。
しかもこの手の話は好みじゃない
だって面白くないし。
そしてもうひとつ
同じ会社のUさんは上司から完全なるパワハラを受けている。
1ヵ月違いで途中入社したUさんとIさんだが、扱いが全く違う。
同じことをしてもUさんには、叱責と過小評価。
最近ではUさんには、ほとんど仕事を与えていない。
そして事務の仕事から製造の方に移動させられることが決まった。
IさんはUさんの事が心配で何とかしてあげたいという。
そしてお決まりの
「凪さんどうしたらいいですか~」
と聞いてくる。
社内でUさんが怒られているのを聞くのも辛い。
との事。
気持ちは分かる。
同じ空間に私もいるから。
しかし、彼女の言いたい事は、結局は自分の気持ちが辛いと私に分かってほしいと言う事。
「凪さんが部長に言うなら私も言おうかな?って~」
心配して、Uさんの為に何かしてあげたい気持ちなんだなとは思う。
が・・・。
一呼吸おいて私はIさんに聞いた
「Uさんと話しました?彼女どうしたいって言ってました?」
「え~なんか~もうどうでもいいみたいな事言って、何にも言わなくていいって言ってました~」
話の途中で、他部署の社員が休憩室に入ってきたので、話はそこで中断された。
Iさんはやはりタイプの違う「共感モンスター」だと思う。
それでも、Iさんは愛すべきところも沢山ある。
そして、私自身も誰か共感してほしくてブログを書いているのかもしれない。