本日から4日間かけて、オーケストラとの共演による、12名の本選が始まりました。


本選前にインタビューを受けましたが、英語はやっぱり上手に喋れないからしどろもどろでした(p‘・ω・〝q)


サックスの審査員は5名。

左から、フランスのニコラ、現在はヴェルサイユなどで先生もしてるとのこと。

続いてアレック。ドイツですが、昨年より中国の上海を拠点に南京で先生をはじめたそうです。

そしてアドルフサックスコンクールの創設者でもあるアランクレパン会長。ベルギーのブリュッセルで先生をしております。

1番右のニキータはモスクワにて先生をしておりますね😎


オールドスークでは様々なお土産屋さんがありました。

歩いてると「ロレックス、オメガ」と声かけてきますが、どうしてここで買えるんだろうと中々に面白いです。


金が沢山売ってるゴールドスーク。

欲しいけど高い…これ値段の想像が尽きません…


ニキータの家族も旅行で合流して、念願の娘アナスタシアに会えました。とっても可愛くて現地でも色んな人に声かけられまくるらしいです。プレゼントにあげた髪飾りも気に入ってくれたみたいで嬉しいです😃


本選前日はお買い物しました、とてもじゃないけど1日では回れないくらい買い物するところが多いです🫠


香水を自分で作れるそうですが、種類がマジで無限にあるので、多分作るより選ぶ方が早いです。


いい感じにショッピングでは松下おじさんでした。

小さい時、こういう人いたなぁって思い出しましたが、自分ももうそんな年齢です😀


サックスが出会わせてくれた、素敵な仲間との時間でした。楽器と音楽に深い感謝を🙌


本選会場はデッドですがフェアに聴きやすいいい感じな場所です。




ということで、コンクールでの所感を箇条書きにて。

新発見というよりも、整理された気分ですが、メモしておこうと思います。



・フレーズの変容の3種類

①フレーズが迫る-フレーズが逃げる

②フレーズが止まる-フレーズが流れる

③フレーズが拡大する(伸びる,広がるなど)-フレーズが縮小する(縮む、詰まるなど)

フレーズは立体です。


・一つ一つの音の処理

どの音にも、最適な感情を考えて当てはめ、繋いでいくのが大事です。


・演奏力

書かれていることをやる力も大事だけど、音楽を自分で作る力も必要と思いました。


・気にならないミス

気になるミスと気にならないミスとありますが、それは音楽が止まるミスかどうかです。


・混合コンクールの各楽器の役割分担

専門の人たちは技術をよく理解して聴くけど、専門でない人は音楽の流れや音色に注力が向きがちなので、自然とバランスの取れた役割分担のようなものが出来上がります。


・和風な作品

外人が日本の和風な作品を捉える感覚に対しての自分達の感覚、例えばそれは近いけど違うとか、大事なのはそこではないといった感覚は、自分達が西洋音楽を演奏するときの感覚に似ていると思った。過度なノスタルジーは良くないのかも知れないと思った。


・韓国の抑揚

自分がハーフなのでつくづく思うけど、韓国の抑揚と日本の抑揚をMIXしたフレーズがベースになっているなと思った(自分に対して)


・スイカの食べ方

音楽作りをスイカの食べ方で例えるとしたら、赤い所を絶対残さないような食べ方をするイメージ…


・トラディショナルとコンテンポラリー

トラディショナルが上手い人はコンテンポラリーも上手いし、コンテンポラリーが上手い人はトラディショナルも上手い。どちらかだけ上手いというのは基本的にあり得ないと思った。


・適当な音楽とは

自分のイメージだけで音楽を作ることを「適当」と呼ぶ。楽譜から読み取って作らないといけない。


・良い音色よりも良い奏法

良い音色を先行して作ると、できないことが増える。良い奏法の上に良い音色を置くことが大事です。


・30過ぎると

30歳を過ぎた頃から方向性が固まる。それまでに良いクセを身につけておけるかどうかが大事です。


・楽器と曲の組み合わせ

ブラームスとクラリネットのコンビは非常に強力なコンビです。それに対して、サックスは新しく興味深い表現の提示で対抗しているような。


・サックス以外の楽器のイメージ

自分の楽器は良し悪し含めて沢山聴いているけど、他の楽器、クラリネット、フルート、オーボエ、バイオリン、チェロなど、ほとんど全てですが、レジェンドみたいな人しか聴いてないから、それが基準と思ってしまう。


・ソナタ

ソナタを演奏する時に必要な力は構成力、構築する力です。設計図を書く力と同じです。


・魅力的な音楽とは

魅力的な音楽=魅力的な人ということ


・コンクールの壁

乗り越えるべき壁がいくつかあって、それはライバルとか関係ないものでした。審査員の壁と作曲家の壁です。

それぞれの楽器ごとに壁の大きさの順番が違います。サックスの大きな壁はテクニックで、クラリネットの大きな壁はブラームスです。


・個性

当たり前ですが、個性がないと残らないけど、個性だけでも残らない。


・演奏の隙

所々に手薄な部分がある場合ですが、例えばビブラートがうまくいかなかった所があるとすると、上手な人の詰めの甘さによるものと、一生懸命な人の至らなさによるものとだと後者の方が共感できる。


・公式伴奏の影響力

公式伴奏があまりにも酷かったり、合わなかったりすると奏者の表現が凄い攻撃的で暴力的な表現になる。


・コンクールの最低条件

まずはソリスティックであること、ソロであること。

次に、楽譜を正確に読み取る力。


・ブラームスのクラリネットソナタ

ソナタ2番の2楽章中間部のコラールは、ブラームスにやるクラリネットへの敬意を感じる。


・評価方法

予選は絶対評価、本選は相対評価🤘

これは人数の違いによる。


・奏者のエネルギー

作品にある隙間に奏者のエネルギーを注ぎまくること。作品に隙間(スペース)が多い場合、奏者には多大なエネルギーが必要。作品の完成度が高いほど、誰が演奏しても良い演奏になる。



て感じでした。

またまとめます😎